2013年07月28日

◆“ツボ”押さえた首相歴訪

〜東南アジア3カ国は評価〜

(2013.7.27 22:46   産經ニュース)

【シンガポール=青木伸行】安倍晋三首相の東南アジア3カ国歴訪は、参院選で勝利し政権の安定を確保した直後のことだけに、首相のビジョンと日本の進路に対する関心が高かった。3カ国の反応は良好で、歴訪は“ツボ”を押さえたものだったといえる。

26日午後、シンガポールのホテルで開かれた首相の講演会。約2千人が詰めかけ、“立ち見”も出るほどの盛況ぶり。首相が強調したのは、改革を断行し日本経済を強くすること。そして、日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)の成長には、強い相互作用があるという点だった。

講演後、何人かに感想を聞いた。「目標が明確で姿勢が前向きだ」「ASEANの経済成長には強い日本経済が不可欠で、取り組みを評価する」「東南アジア重視の姿勢を肌で感じ、親近感を覚えた」と話した。

シンガポールなどには、日中関係の悪化を懸念する声が強い。この点、地元紙ストレーツ・タイムズ(27日付)は、首相の「中国とは前提条件をつけず首脳、外相会談を早期にもちたい」という発言に注目し、1面トップで報じた。

一方、25日に首相を迎え入れたマレーシアでは、民間企業の技術力を高めることなど、日本などをモデルにした「ルックイースト(東方)政策の第二波を計画している」(ナジブ首相)。そこへ安倍首相が、いっそうの技術・インフラ整備支援を提示したことは、「大きな推進力になる」(国営通信社の記者)と受け止められている。

フィリピンでは、沿岸警備隊の主力巡視船が8隻しかなく、中国の脅威増大を最大の要因に、40メートル型10隻をアキノ大統領の任期中に供与するよう、日本に要請してきた。ようやく今回、確約を得た格好で「待ち望んでいたものが来る」(政府筋)と期待する。

各国が首脳会談を通じ首相から直接、聞きたがっていたことの1つが「憲法改正による安全保障の強化」(外交筋)だった。フィリピン政府筋は「支持する」とし、シンガポール政府筋は「理解と信頼の醸成に役だった」としている。

2013年07月27日

◆首相、経済見極め消費増税判断

〜日中対話へ意欲〜

【マニラ共同】安倍晋三首相は27日、訪問先のフィリピンで記者会見し、現行5%の消費税率を来年4月に8%へ引き上げる方針に関し「経済状況を見極め判断する必要がある」と述べ、8月以降に発表の経済指標を参考に最終決断する考えを強調した。

憲法改正については「平和主義が大前提だ。誤解がないように丁寧に説明していきたい」と理解を求めた。冷え込んだ日中関係の改善に向け「外交当局間の対話を進めるよう指示している。お互いに胸襟を開いて話をすることが大切だ」と、対話再開に意欲を見せた。

首相は、中期財政計画に関連、「消費税引き上げを決め打ちするものではない」と述べた。

<2013/07/27 17:03 【共同通信】>

◆維新:参院選不振受け協議

 〜27日午後 執行役員会開催〜

(2013.7.27 09:23   産經ニュース)
 
日本維新の会は27日午後、参院選後初の執行役員会を東京都内の国会議員団本部で開く。改選2議席から8議席に上積みしたものの振るわなかったことを受け、橋下徹、石原慎太郎両共同代表による党運営体制の今後を議論する。日本維新の会国会議員団は23日の役員会で、両氏による執行部体制を維持すべきだとの方針を確認している。

 両共同代表のほか、幹事長の松井一郎大阪府知事、平沼赳夫国会議員団代表らが出席。参院選結果の分析とともに、憲法改正をにらんだ安倍政権への対応や野党再編への取り組みなども協議する見通しだ。

 執行役員会での議論を踏まえ、8月1日には国会議員の懇談会を都内で開催する。

◆民主、海江田・大畠体制了承

〜党再建へ背水の陣〜

民主党は26日、参院選惨敗を受けた両院議員総会で、海江田万里代表の続投と、幹事長を辞任した細野豪志氏の後任に大畠章宏代表代行を充てる人事を了承した。海江田―大畠体制で早期の党再建を目指す。

総会では一部から「代表選こそ最大の総括だ」などと海江田氏の辞任を求める声も出た。細野氏辞任や菅直人元首相の処分問題で混乱を招いたことと併せ、海江田氏の求心力低下は避けられず「背水の陣」の出直しとなる。

海江田氏は総会の冒頭で、2015年春の統一地方選での勝利に向け、今後1年で党再建を進められなければ辞任する考えを示し、続投に理解を求めた

<2013/07/26 19:47 【共同通信】>

2013年07月26日

◆原発の安全性アピール 岸田氏

〜ヨルダン首相に〜

(2013.7.26 09:56   産經ニュース)

中東歴訪中の岸田文雄外相は25日(日本時間26日未明)、ヨルダンのヌスール首相、ジュデ外相とアンマンで個別に会談し、ヨルダンで原発の導入計画が進んでいることを受け、日本企業の受注を目指して原発の安全性をアピールした。

岸田氏はヌスール氏との会談で東京電力福島第1原発事故に触れ、「事故の教訓を共有し、世界でも高い水準で安全な原発を提供する。よろしくお願いしたい」と売り込んだ。ヌスール氏は「(受注先を)検討している。最終的な決定はしていない」と応じた。

ヨルダンの原発導入計画では、日本とフランスの合弁企業と、ロシア企業の2社が受注を競っている。

ジュデ外相との会談では、イスラエルとパレスチナ自治区の和平交渉の再開などをめぐり意見交換した.
(共同)

◆首相「海洋での国際法順守を」

〜日・マレーシア首脳会談〜

【プトラジャヤ共同】安倍晋三首相は25日午後(日本時間同)、マレーシアのプトラジャヤでナジブ首相と会談し、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の一部加盟国が領有権を争う南シナ海問題で国際法の順守が重要との認識で一致した。日本が合流した環太平洋連携協定(TPP)交渉に連携して対応することで合意した。

安倍首相にとって参院選大勝後、初の外国訪問となる。今回の東南アジア訪問を皮切りに経済外交を加速させる方針だ。

<2013/07/26 00:11 【共同通信】>

◆福島社民党首が辞任

〜「敗北は私の責任」〜

社民党の福島瑞穂党首は25日の常任幹事会で「衆院選と参院選の敗北は私に責任がある。党首を本日、辞任する」と表明し、了承された。当面は党首代行を置き、8月中に参院選の総括をまとめる。

9月中にも全国代表者会議を開き、新たな体制を決める方針だ。又市征治幹事長が党首代行に就く見通しで、後任の党首にも又市氏の名前が浮上している。

社民党は先の参院選で比例代表の1議席獲得にとどまり、改選2議席を維持できなかった。昨年12月の衆院選でも改選5議席に対し、2議席にとどまるなど、党の退潮傾向に歯止めがかからない状況に陥っている。

<2013/07/25 21:00 【共同通信】>

2013年07月25日

◆参院議長、山崎氏で固まる

〜6年ぶりポスト獲得の自民〜

(2013.7.25 08:43  産經ニュース)

自民党は24日、民主党出身の平田健二参院議長の後任に、山崎正昭副議長(71)を充てる方針を固めた。

自民党は参院選で民主党に代わって第1党となったため、6年ぶりに議長ポストを獲得する。8月2日召集予定の臨時国会で民主党出身の副議長とともに選出される見通しだ。

山崎氏は当選4回で、官房副長官や党参院幹事長などを歴任。党内最大派閥の町村派に所属している。

町村派では、山崎氏を議長に推す声が大勢を占めており、同派の参院グループ「清風会」は24日の会合で、人事を会長の岩城光英参院議院運営委員長(63)らに一任した。第2派閥の額賀派、第3派閥の岸田派でも山崎氏を議長に推す流れができている。

執行部人事では、二階派出身の中曽根弘文参院議員会長(67)の後任に岸田派出身の溝手顕正参院幹事長(70)、参院幹事長に額賀派出身の脇雅史参院国対委員長(68)をそれぞれ起用する方向で最終調整している。参院国対委員長には岩城氏が起用される見通しとなっている。

町村、額賀、岸田の主要3派は溝手氏を次期議員会長とすることでほぼ一致していることから、中曽根氏の来月10日の任期切れに伴う参院議員会長選(26日告示、30日投開票)は、無投票の公算が大きくなった。

平成22年に初の投票となった議員会長選では、中曽根氏と町村派議員の得票数が同数となり、くじ引きで中曽根氏が当選。その後、党内にしこりを残した。

◆海江田氏苦境、進退論も

〜菅氏処分断行できず〜

参院選の惨敗にもかかわらず、いち早く続投表明した民主党の海江田代表が苦境に立たされている。

現在の執行部体制を維持したまま、党の立て直しを図ろうとする目算が、細野幹事長の辞任を抑えられなかったことで狂ったためだ。

24日には、参院選東京選挙区で公認を取り消した大河原雅子氏を支援した菅元首相(衆院比例東京)に対して自発的離党を促しながら拒否され、海江田氏の指導力を疑問視する一部議員からは、代表としての進退を問う声も浮上している。

24日の党常任幹事会。出席者によると、細野氏が菅氏の「除籍(除名)」を提案した。比例復活の菅氏の除籍は「議員の身分の返上を求めること」に等しいとも付言し、厳しい姿勢を強調した。これに対し、「けじめはつけるべきだ」という声の一方、異論も出された。

大河原氏の選対本部長を務めた小川敏夫元法相は「無所属候補の応援を理由に処分することは認められない」と訴え、岡田克也前副総理も「除籍処分は重すぎる」と主張したという。

大河原氏の公認取り消しが参院選公示2日前だったこともあり、党内には「もっと早ければ、状況は変わった」「支援の線引きがはっきりしなかった」などと同情論もある。結局、処分問題は持ち越しとなった。

(2013年7月25日09時17分 読売新聞)

◆安倍首相:靖国参拝見送りへ

〜終戦記念日:中韓に配慮〜

(毎日新聞 2013年07月25日 02時30分)

安倍晋三首相は8月15日の終戦記念日に靖国神社を参拝しない意向を固めた。複数の政府関係者が明らかにした。

参院選で与党が圧勝し政権基盤を強化した首相は、領土や歴史認識問題などで悪化した中国、韓国との関係改善に取り組む方針で、両国とのあつれきがさらに広がらないよう配慮する。

首相は2006〜07年の第1次安倍政権時代、靖国神社に参拝しなかった。このことを、昨年の自民党総裁選の際には、「痛恨の極み」と述べており、第2次政権での対応が注目されている。

首相はこれまで、「国のために戦った方々に敬意と尊崇の念を表し、冥福を祈るのは当然だ。一方、そのこと自体が外交問題に発展する可能性がある中で、行く、行かないを申し上げるつもりはない」(21日のNHK番組)などと明言を避けてきた。

首相周辺は「首相は賢明な判断をされるだろう。(政権の)先が短いなら別だが、3年間ある。思いを果たすときは来る」と指摘。別の政府関係者も「8月は参拝のタイミングではない」と語った。

与党内にも、8月の参拝を自重するよう求める声が出ている。公明党の山口那津男代表は21日、テレビ朝日の番組で、「外交上、問題を起こしてきたテーマなので、賢明に対応することが大切だ。歴史の教訓は首相自身がよくご存じだ」と述べた。

ただ、安倍内閣は参拝の判断を各閣僚に委ねており、閣僚が終戦記念日に参拝する可能性はある。また、首相は4月の春季例大祭で真榊(まさかき)の奉納にとどめたことから、首相の支持基盤の保守層からは10月17〜20日の秋季例大祭での参拝に期待が高まることも予想される。

中韓両国は秋季例大祭での首相の参拝も警戒しており、関係改善は見通せていない。【鈴木美穂】