2015年09月19日

◆安保法案:未明に可決、成立

〜平和国家の大きな転換点に〜

<毎日新聞 (最終更新 09月19日 03時14分)>

 集団的自衛権の行使容認を含む安全保障関連法は19日未明、参院本会議で採決が行われ、自民、公明、日本を元気にする会、次世代、新党改革の5党などの賛成多数で可決、成立した。これに先立ち、民主、共産、維新、社民、生活の野党5党は衆院に内閣不信任決議案を提出したが、賛成少数で否決された。安保関連法の成立で、平和国家としての日本の歩みは、大きな転換点を迎えることになった。

 採決は国会周辺で抗議活動が続く中で行われた。憲法学者らが「違憲」と訴え、国民にも法案への理解が進んだとはいえないが、安倍晋三首相は衆参両院で採決を強行してまでも今国会での成立を優先させた。

 野党5党は18日午後、衆院に内閣不信任決議案を提出。自民党の谷垣禎一幹事長は党会合で、「最後の山場だ。粛々と内閣不信任決議案を否決すれば、あとは参院がきちんと仕上げてくれる」と語った。

 午後4時半からの衆院本会議では、民主党の枝野幸男幹事長が内閣不信任案の趣旨説明を行い、「安倍政権の安保法制は、戦争への深い反省に基づく民主主義と立憲主義、そして平和主義と専守防衛に基づく戦後の安全保障政策を転換し、破壊するものだ」と約1時間45分にわたり訴えた。

 討論では、同党の岡田克也代表が「安倍内閣の集団的自衛権の行使容認は憲法違反以外の何ものでもない。即刻退陣すべきだ」と強調。共産党の志位和夫委員長も「国会前や全国で反対運動が広がっている。国民の声を聞こうとしない者に未来はない。戦争法案の廃案を求める」と主張した。

 一方、自民党の棚橋泰文幹事長代理は「国民から高い支持を頂きながら、政権運営を進めている。不信任案提出は国民の声を無視した極めて横暴な行為だ」と野党を批判。その後、採決が行われ、同8時ごろ与党などの反対多数で否決された。

 これを受け、参院本会議では、民主党が同日午後に提出した参院平和安全法制特別委員会の鴻池祥肇(よしただ)委員長(自民)の問責決議案の討論と採決が行われ、賛成少数で否決した。問責決議案などの処理で関連法の討論と採決は19日未明にずれ込んだ。

 国会審議を通じて、与党は「日本を取り巻く安全保障環境が変化した」として法整備の必要性を訴えた。これに対し、野党は「法案は憲法違反で立憲主義に反する」「集団的自衛権を行使できる基準があいまい」などとして廃案にするよう求めた。

 安保関連法は集団的自衛権の限定的な行使を容認することが柱。武力を行使する他国軍を支援するための「国際平和支援法」と、既存の10法を一括して改正する「平和安全法制整備法」の2本からなる。10法には、「存立危機事態」の場合に集団的自衛権を行使できるようにする改正武力攻撃事態法、米軍以外にも後方支援を広げる重要影響事態法などが含まれる。【野口武則】

◆首相「戦争を未然に防ぐため」

(2015年09月19日 02時46分  読売新聞)

 安倍首相は19日未明、参院で安全保障関連法が成立したことを受けて、首相官邸で記者団に、「国民の命と平和な暮らしを守り抜くために必要な法制であり、戦争を未然に防ぐためのものだ。今後も積極的な平和外交を推進し、万が一の備えに万全を期していきたい」と述べ、同法の意義を強調した。

 また、「世論調査の結果によれば、まだまだこれから粘り強く、丁寧に説明を行っていきたい」とも語り、今後も国民の理解を深めるための取り組みを継続させる方針を強調した。

2015年09月18日

◆野党5党の内閣不信任決議案

〜衆院本会議で採決へ〜

(9月18日 18時04分  NHKニュース)

安全保障関連法案を巡って民主党など野党5党が共同で提出した安倍内閣に対する不信任決議案は、午後4時半から開かれている衆議院本会議で採決が行われます。現在は、民主党が、不信任決議案の趣旨を説明していて、自民・公明両党などの反対多数で、決議案は否決される見通しです。

衆議院本会議は、午後4時半から開かれていて、民主党、維新の党、共産党、社民党、生活の党と山本太郎となかまたちの野党5党が共同で提出した安倍内閣に対する不信任決議案の採決が行われることになっています。

採決を前に、民主党の枝野幹事長が、1時間半近く決議案の趣旨の説明を続けており、「安倍総理大臣は、多くの国民が反対しているにもかかわらず、違憲法案を強行採決した。安倍内閣は、民主的政府としての理性を失い、みずからブレーキをかけることができない暴走状態となっている」と述べました。

これに対し、衆議院本会議に先立って開かれた自民党の代議士会で、谷垣幹事長は、「粛々と不信任決議案を否決すれば、あとは参議院が安全保障法制を仕上げてくれる。政治家として、日本の安全と平和を守るために何をすればいいか、結論を出していかなければならない」と述べました。

安倍内閣に対する不信任決議案は、5党による討論の後、採決されることになっていて、自民・公明両党などの反対多数で否決される見通しです。

一方、民主党が参議院に提出した安倍総理大臣に対する問責決議案は、午後1時からの参議院本会議で、自民・公明両党と次世代の党などの反対多数で否決されました。

また、民主党は、「きのう法案の委員会採決を強行したのは容認できない」として、鴻池委員長に対する問責決議案を参議院に提出していて、衆議院本会議の後に開かれる参議院本会議で採決が行われることになります。

さらに、民主党などの野党5党の、参議院の国会対策委員長らが会談し、安全保障関連法案などの参議院本会議での採決に連携して対応することを確認しました。

これに対し、与党側は、できるだけ早く参議院本会議での安全保障関連法案の採決にこぎ着け、18日にも可決・成立させる方針で、法案の採決を巡る与野党の大詰めの攻防が続いています。

◆安保法案、夜にも成立見通し

〜野党は徹底抗戦〜

(2015年09月18日 14時44分  読売新聞)

 今国会の最大の焦点である安全保障関連法案を巡る与野党の攻防は18日、最終局面を迎えた。

 民主党など野党5党は衆院に安倍内閣不信任決議案を提出するなどして、成立阻止に向けて徹底抗戦を続ける構えだ。これに対し、与党は同日中に参院本会議で安保関連法案の採決に踏み切る方針で、夜にも成立する見通しだ。

 参院は17日夜から18日未明にかけて本会議を開き、民主党が提出した中川雅治参院議院運営委員長(自民)の解任決議案と中谷安全保障法制相(防衛相)の問責決議案を与党などの反対多数で否決した。本会議は休憩を挟んで18日午前10時から再開し、民主党が提出した山崎参院議長の不信任決議案を否決した。

 一方、民主、維新、共産、社民、生活の野党5党は18日午前9時過ぎから国会内で党首会談を開き、18日中に内閣不信任決議案を提出する方針を改めて確認。会談後、民主党は首相の問責決議案を参院に提出した。民主党の岡田代表は会談後の共同記者会見で、「最も効果的なタイミングで内閣不信任決議案を提出する。法案の成立を阻止するためにあらゆる努力を重ねる」と強調した。

◆柳本氏擁立、大阪市長選

〜自民府連が20日正式決定へ〜

(2015年9月18日13時22分  朝日新聞)

 11月の大阪市長選で、自民党大阪府連は同党の柳本顕・大阪市議(41)の擁立を20日に正式決定する方針を固めた。柳本氏は無所属で立候補し、大阪都構想反対で共闘した他党に支援を呼びかける。安全保障関連法案が17日、参院の特別委員会で可決したのを受け、党本部への推薦申請などの手続きに入る。

 市議団幹部が17日、市役所に集まり、19日に市議団の総会を開いて、擁立方針を議決することを確認した。府連は20日の選対会議で、追認する段取りだ。

 柳本氏は5月の都構想の住民投票で反対派の先頭に立った。自民党は同日実施の府知事選にも候補者を立てる方針で、都構想再挑戦を掲げる大阪維新の会と、全面対決になりそうだ。

 知事選の候補者選びは難航しており、柳本氏の擁立作業を先行させて、反維新・反都構想の枠組みづくりを本格化させる考えだ。柳本氏は朝日新聞の取材に「都構想は住民投票で終わった話だ。安定した大阪市政を取り戻したい」と立候補への意欲を語った。

◆与党、18日中に安保成立図る

〜野党5党の首相問責は否決〜

<2015/09/18 15:03 【共同通信】>

 国会は18日、集団的自衛権の行使を解禁する安全保障関連法案の成立をめぐり与野党の攻防が最終局面を迎えた。与党は同日中に参院本会議で可決し成立を図る。廃案を主張する民主、維新、共産、社民、生活の野党5党は同日午後、内閣不信任決議案を衆院に共同提出。これに先立ち民主党は安倍首相に対する問責決議案を参院に提出したが、否決された。5党は国会内で党首会談を開き結束を確認。成立阻止を目指し抵抗を一段と強める構えだ。

 安保法案は首相問責決議案が採決された後、参院本会議に上程される予定。しかし先に内閣不信任案が提出されたことで、参院本会議での法案採決はずれ込む見通しだ。

◆首相問責決議案を否決 参院

(2015年9月18日14時49分   朝日新聞)

 野党の民主党、維新の党、共産党、社民党、生活の党と山本太郎となかまたちの5党は18日午後、内閣不信任決議案を衆院に提出した。

 安全保障関連法案をめぐる参院本会議は18日午後、民主党が提出した安倍晋三首相の問責決議案を反対多数で否決した。

◆参院議長の不信任決議案は否決

〜与野党の攻防大詰め〜

(9月18日 12時12分   NHKニュース)

今の国会の最大の焦点である安全保障関連法案の採決を前に、18日午前、開かれた参議院本会議では、民主党が提出した山崎参議院議長に対する不信任決議案の採決が行われ、自民・公明両党と次世代の党などの反対多数で否決されました。

一方、民主党は安倍総理大臣に対する問責決議案を参議院に提出したのに加え、民主党など野党5党は午後、安倍内閣に対する不信任決議案を衆議院に共同で提出することにしており、与野党の大詰めの攻防が展開されています。

安全保障関連法案が17日、参議院の特別委員会で可決されたことを受けて、民主党は参議院に山崎参議院議長に対する不信任決議案などを相次いで提出しました。こうした決議案は優先的に採決されるため安全保障関連法案の採決は先送りされていて、午前10時から開かれた参議院本会議では、維新の党が欠席するなか、山崎議長に対する不信任決議案の採決が行われました。そして、自民・公明両党と次世代の党などの反対多数で否決されました。

一方、民主党は、午前11時すぎ、「安全保障関連法案は憲法に明確に違反しており、国民の多くが反対しているにもかかわらず、強行に成立させようとしていることは看過できない」として、新たに安倍総理大臣に対する問責決議案を参議院に提出しました。この問責決議案は、この後、午後1時から開かれる参議院本会議で採決されます。

また、民主党、維新の党、共産党、社民党、生活の党と山本太郎となかまたちの野党5党は、18日午前、党首らが会談し午後、衆議院に安倍内閣に対する不信任決議案を共同で提出することで合意しました。

これに対し与党側はこれらの決議案を次世代の党などとともに順次、否決したうえで、できるだけ早く参議院本会議での法案の採決にこぎ着け、18日にも可決して成立を図る方針で、自民党は役員連絡会で、一致結束して緊張感を持って対応することを確認しました。

このように安全保障関連法案の採決を巡る与野党の大詰めの攻防が展開されています。
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自民・谷垣幹事長「緊張感持って成立を」

自民党の谷垣幹事長は、記者会見で、「無事に参議院の特別委員会で可決することができた。問責決議案や不信任決議案の提出が予想されるが、引き続き、一致結束して否決し、きょうで、しっかり仕上げられるように緊張感を持ってやりたい」と述べ、18日にも法案の成立を図りたいという考えを強調しました。また谷垣氏は参議院の特別委員会での採決について、「物理的な力を使うのは言論の府としてはいかがかと思う。きのうの採決は、私が国会議員になってからの、いわゆる強行採決の中では一番、乱暴なほうで問題ありだ」と述べました。


民主・岡田代表「成立阻止にあらゆる努力重ねる」

民主党の岡田代表は記者会見で、「事態は非常に重要な局面にきており、法案の成立を阻止するために、あらゆる努力を重ねる。野党5党で、内閣不信任決議案を最も効果的なタイミングで提出することを決めた。これからも、憲法の平和主義や立憲主義、民主主義をしっかり守っていくために各党が協力することも確認した」と述べました。

◆首相への問責決議案を提出

〜午後には内閣不信任案も〜

(2015年9月18日11時43分  朝日新聞)

 集団的自衛権の行使を認める安全保障関連法案をめぐり、与野党の国会攻防は18日、最終局面を迎えた。与党は午後にも参院本会議で法案の採決に踏みきり、成立を図る方針だ。これに対し、民主党は参院に安倍晋三首相への問責決議案を提出した。午後には野党5党で衆院に安倍内閣不信任決議案を出す。

 民主、維新、共産、社民、生活の党と山本太郎となかまたちの野党5党は18日午前、国会内で党首会談を開いた。衆院に内閣不信任決議案を共同提出することで一致。参院でも安倍首相に対する問責決議案を出して抵抗する方針を確認した。

 会談には、民主の岡田克也代表、維新の松野頼久代表、共産の志位和夫委員長、社民の吉田忠智党首、生活の玉城デニー幹事長が出席。岡田氏は会談後の記者会見で「事態は非常に重大な局面に来ている。法案の成立を阻止するためにあらゆる努力を重ねる。内閣不信任案を最も効果的なタイミングで提出する」と訴えた。17日の特別委の採決強行に対しても「有効に採決が成立しているのか極めて疑わしい」と批判した。

 これに対し、菅義偉官房長官は18日午前の記者会見で、参院特別委の採決で次世代の党など野党3党が賛成したことを踏まえ、「採決にあたっては、実に10党のうち5党が賛成しているわけだから、強行採決でないことはまさに明々白々だ」と語った。

 参院本会議では17日午後、与党が安保関連法案を緊急上程したことを受け、民主が17日夜から18日午前にかけ、中川雅治参院議院運営委員長の解任決議案、中谷元・防衛相の問責決議案、山崎正昭参院議長の議長不信任決議案、安倍首相の問責決議案を相次いで提出した。

 本会議は18日午前2時過ぎ、防衛相問責案が与党などの反対多数で否決された後、休憩に。同日午前10時に再開され、議長不信任決議案も与党などの反対多数で否決された。

 安倍内閣不信任決議案が衆院に提出されると、衆参すべての審議がストップする。安保関連法案の本会議採決は18日夕以降にずれ込む見通しだ。

◆与党は法案成立図る

〜野党は不信任決議案提出へ〜

(9月18日 9時52分   NHKニュース)

今の国会の最大の焦点である安全保障関連法案を巡って、与党側は18日にも参議院本会議で可決して成立を図る方針です。これに対し、民主党など野党5党は午前9時から党首らが会談し、衆議院に安倍内閣に対する不信任決議案を共同で提出することで合意するなど、与野党の攻防は最終局面を迎えています。

安全保障関連法案は、17日に参議院の特別委員会で、民主党などが抗議するなか法案の採決が行われ、自民・公明両党と次世代の党、日本を元気にする会、新党改革の賛成多数で可決されました。これを受けて、参議院議院運営委員会の理事会で、中川議院運営委員長が法案を参議院本会議に緊急上程することを職権で決めました。

これに反発した民主党は、参議院に中川議院運営委員長の解任決議案と中谷防衛大臣兼安全保障法制担当大臣の問責決議案、それに山崎参議院議長に対する不信任決議案を相次いで提出し、このうち中川委員長の解任決議案と中谷防衛大臣の問責決議案は、18日未明までに自民・公明両党と次世代の党などの反対多数で否決されました。山崎参議院議長に対する不信任決議案は、午前10時から開かれる参議院本会議で採決が行われることになっています。

これらの決議案の採決は法案の採決より優先されるため、安全保障関連法案の採決は18日以降に先送りされました。

こうしたなか、民主党、維新の党、共産党、社民党、生活の党と山本太郎となかまたちの野党5党は、午前9時から党首らが会談し、「事態は非常に重大な局面に来ており、法案の成立を阻止するため、あらゆる努力を重ねる必要がある」として、衆議院に安倍内閣に対する不信任決議案を共同で提出することで合意しました。

また、民主党は安倍総理大臣に対する問責決議案を参議院に提出する考えです。

これに対し与党側は、これらの決議案を次世代の党など共に順次否決したうえで、できるだけ早く参議院本会議での法案の採決にこぎ着け、18日にも法案を可決して成立を図る方針です。