2015年12月19日

◆予算96・7兆〜96・8兆円に

〜16年度当初案で最終調整〜

<2015年12月19日 11時20分  共同通信>

 政府が2016年度当初予算案の一般会計総額を96兆7千億〜96兆8千億円で最終調整していることが19日、分かった。15年度の96兆3420億円を上回り、過去最大を更新する。高齢化による社会保障費の増加が影響した。21、22日に行う麻生太郎財務相と関係閣僚による折衝を経て、24日に閣議決定する。

 歳入では、税収が史上3番目となる57兆6千億円程度まで増加する。景気回復に伴う所得税や法人税の伸びが見込まれることが理由。これを受け、国の借金となる国債の新規発行額は34兆円台と、09年度(33兆2940億円)以来の低水準に抑えられる方向だ。

◆猪瀬氏、大阪府市特別顧問への就任受諾

(2015年12月19日 10時37分  読売新聞)

 前東京都知事で作家の猪瀬直樹氏(69)が、大阪府市特別顧問に就任することが固まった。

 大阪府の松井一郎知事が要請したもので、猪瀬氏は18日、受諾する意向を府幹部に伝えた。近く特別顧問に就任し、28日に行われる府と大阪市の共同組織「副首都推進本部」の初会合に出席する見通し。

 都知事経験者の立場から、副首都に必要な機能などについて助言を得たいとして、松井氏が11日に就任を依頼していた

◆中国念頭「埋め立て停止を」

〜日豪首脳共同声明〜

(2015年12月18日 23時51分  読売新聞)

 安倍首相は18日、東京・元赤坂の迎賓館でオーストラリアのターンブル首相と会談した。

 両首相は、安全保障・経済関係の強化を目指す共同声明を発表した。

 ターンブル首相の来日は9月の就任後初めてで、東アジア最初の訪問国に日本を選んだ。共同声明では、中国が南シナ海で人工島造成などを進めていることを念頭に、「大規模な埋め立て、建設を停止し、軍事目的での使用を自制する」ことを呼びかけた。自衛隊と豪州軍の共同訓練を円滑にする「訪問部隊地位協定」の早期締結を目指す方針も明記した。

 会談後の共同記者発表で、安倍首相は「日本と豪州の特別な関係はアジア太平洋地域の要だ」と強調した。ターンブル首相は日本の調査捕鯨については、「数少ない意見の一致しない分野で、深い失望を表明した。心から懸念している」と批判した。

2015年12月18日

◆橋下市長退任会見 DEF

〜えっ、自虐?「僕がやってきたこと…鼻くそみたい」 やはり国の形変えるのは「憲法改正」〜

(2015.12.18 15:15更新 産經新聞)

 《橋下徹大阪市長による退任会見開始から約1時間。内容は、橋下氏が政治生命を賭けて臨んだ5月の大阪都構想の住民投票、そして政治理念に移っていく》

 −−5月17日の記者会見。これだけ世論が割れている中で住民投票に持っていくべきではないとの考えだったが

 橋下氏「住民投票に持っていくべきとかじゃなくて、あのタイミングでは負けるところで僕が設定したってのは、僕の政治判断のミスですねと言った。負けた全責任は僕にある。任期中にやろうと言っていたので、それを避けるつもりはない。そりゃ、自分で十何年かけて全部このペースでずっとやり続けられるかっていうのは、できるわけがない。のんべんだらりと毎日、無駄な8年間と言われるようなそんな生活を送ってきたわけじゃない。本気で政治をやろうと思ったらそれだけのエネルギーが必要で、次々次々引き継いで、次またエネルギーのある人に引き継いでもらうしか無理。まあお飾りの首長だったら20年、30年でもやれますけど」

 −−政治家として、国と地方の関係見直しに取り組んできた。8年間やってきて、できた部分とできなかった部分は

 橋下氏「僕がやってきたことなんてしょうもないことですわ。全体で見たら鼻くそみたいなこと。憲法改正で国の意思決定のあり方を変えていかないと無理。個別政策で言えば、関空だって僕の権限ではないが、慰安婦発言と同じように、やっぱり政治家ってのはある意味火を付けていく役割がある。地元自治体の大阪府が伊丹空港廃止を掲げながらいろんなことをやってきたが、最後は伊丹と関空が経営統合をして、コンセッションでオリックスグループが買ってくれた。あれで関空の長年の懸案だった金利負担部分の話がなくなった。そういうのを言い出したらいろんなことをやってきたっていうのはあるが、自分で自慢できるものはない」

−−この間、2度の政権交代があった。地方分権は進んだか

 橋下氏「進まない。大阪都構想を見てもらっても分かる通り。何で大阪市議会議員があんなに反対するのかというと、大阪市議会議員は、全国の地方議会の中でも最高ステータス。役所がどれだけの権限を持っているかというと、大学も地下鉄も病院もある。そこに乗っかってる議員も自分の力と思ってしまう。国会議員も同じ。地方分権なんかやって、国が持っている権限が地方に移るのは国会議員としては耐えられない。普通のサラリーマンはなるべく仕事を少なくしようとするが、政治家の場合は汗かかずに役人にやらせるわけ。権限と財源を持っていることはプライドや気持ちいいものがある」

 「つくづく思ったが、地方分権、国の行政の形を変えようと思ったら、そういうことを本気で思っているメンバーが憲法改正をやるしかない。憲法は統治機構を定める骨格。本当に地方分権をやろうと考えれば、憲法を地方分権型の憲法にしていくのが最大のポイント。それをやっていく政治グループとして、既存政党じゃなくて国政政党おおさか維新。そういう第3のグループが出てきてもいいじゃないですか」
 −−市長と国政政党の代表を兼ねる取り組み。得られた成果は

 橋下氏「めちゃくちゃある。政治なんか最後は政治力。松井(一郎)知事と菅官房長官は、信頼関係はある。国政政党をつくるかどうかじゃなくて、人間的にものすごく波長があって信頼関係がある。その関係を核にしたとしても、国政政党があるのとないのでは政治をやる上で全然違う」

「僕のやり方っていうのは、目標を定めたらありとあらゆる方策を立てる。振り返れば、コメンテーターや評論家が『ジグザグにしている』というのは簡単だが、目標を定めてそこに進もうと思ったらまっすぐにできるわけがない。右に行くことがあれば左に行くこともある。僕の目標は大阪都構想。それに向かって何をすべきかは全部分かっていた。国政政党がなくてもできるかって言ったらできません。最後の住民投票が成立したのは、最終局面での衆院選があったからできた。国政政党がなければここまでは来られなかった」

◆橋下市長退任会見 E
〜「都構想と憲法改正は一緒だ」改憲へ「最大のチャンスが参院選」〜

(2015.12.18 15:58更新 産經新聞)

 《橋下徹大阪市長の退任会見。報道陣は「引退後」について質問していく》

 −−改めて今後どうするのか
 橋下氏「僕は私人になるんですから(笑)」
 −−しかし、国政政党おおさか維新の会の法律政策顧問には就くと

 橋下氏「うん、そういうふうに(おおさか維新代表の松井一郎)知事から言われました。今、契約書を作っています。別に、(他の)弁護士は政策について意見を言っているわけでね。肩書は法律顧問でも、政策顧問でも…。顧問として、法律事務所として契約はきちっと結びます」

 −−具体的にどんなことをしていくのか。松井代表は、法案を作る際のアドバイスを求めたいとしているが
 橋下氏「守秘義務の範囲です。受任者たる弁護士は一切言えません」

 《これまで政治について饒舌(じょうぜつ)に語っていたが、にわかに弁護士の顔になった橋下氏。ビジネスマンのようなスマイルでノーコメントとする橋下氏の“豹変(ひょうへん)ぶり”に、記者から思わず笑いが漏れる》

 −−あくまで、私人として。それでも、政界引退ということですか
 橋下氏「ハッハッハ。引退じゃないですか」
−−ご自身が立ち上げた政党に、引き続き関わっていくと
 橋下氏「じゃあ自民党には、顧問弁護士いないんですか。あの人たちは、みんな政治家なんですか」
 −−法律上のアドバイスをもらう弁護士は自民にもいると思うが、それと同じ形なのか、違うのか。よく分からない
 橋下氏「受任する業務は、守秘義務の範囲です。弁護士法で。記者のみなさんの取材源の秘匿とおんなじです」
 《納得がいかず質問を重ねる記者側と、「守秘義務」でかわす橋下氏との攻防は続く》
 −−政治家としてではなく、一私人として関わる
 橋下氏「弁護士として関わります」

 −−12日に行われた大阪維新の会の懇親会で、橋下氏は「来夏の参院選で自民、公明、おおさか維新で3分の2を目指す」と発言したと聞いている。この意図は

 橋下氏「ああ、あれは…。僕が言うことじゃないですよ。これはもう、松井代表の範疇(はんちゅう)。新聞がわざとニュアンスをね、おおさか維新は与党だということを示したくて…。僕は“したい”んじゃなくて“そういうふうになるだろう”と。そういうところが勝負になる、ということで言った。『一緒に組んでやろう』ということじゃないですよ」

《おおさか維新の今後の立ち位置を見据え、慎重に発言をしているようだ》

 橋下氏「3分の2が(衆参両院で)必要だということで。僕は憲法改正が絶対必要だと思っているから。憲法はすぐ9条の問題とするが、僕は、統治機構を定める根本規範だと思っている。もちろん人権保障や安全保障もだが、何でもかんでも一緒に変えるのは無理。外交・安保は、安倍政権に賛否両論あるが一定、進めている。沖縄基地問題もそうだが、行政機構の意思決定が今の時代についてきていないと思っている。その部分は重要。衆院では、選挙をやったとしても(自公で)3分の2を取れるだろうと言われているので、参院で3分の2を確保することが大事だ」

 「でも、憲法改正を自己目的化したらいけない。手段なんだから。国民が安全に暮らし、地方自治体が活気を持っていく国にするためにも、憲法は大事だ。これまで、こういう憲法論はなかった。すぐに憲法変えたら戦争に巻き込まれる、とか。行政のやり方、意思決定の仕組みにひずみがある。これを正していくべきだ」
 《憲法と、自らがこだわる大阪都構想を重ね合わせる発言も続いた》

 橋下氏「都構想と同じ。バカなコメンテーターは、すぐに『都構想と経済発展は関係ない』と言うが、行政機構の意思決定のやり方を変えることで、実行力が変わってくる。都構想と憲法改正は一緒だと思っている。地方を活性化させるための憲法改正。その最大のチャンスが参院選です」

−−来夏の参院選で、憲法改正を掲げていくのか
 橋下氏「もっと日本を、地方を活力ある社会にする手段としての憲法改正、住民意思をもっと政治に反映させる手段としての憲法改正だ」

 −−その動きに、どう関わっていくのか

 「僕は弁護士だって(笑)」

 《憲法問題から、再びメディア批判も》

 橋下氏「メディアに聞きたいのは、あれだけ9条の解釈の時に解釈の変更はダメだと大騒ぎしたけど、今回の(選択的夫婦別姓の)最高裁の憲法解釈はいいと。なんで内閣の憲法解釈はダメなのか。理屈が立っていないですよ。最高裁の憲法解釈を誰も批判していないじゃないですか」

 「憲法解釈は変えるのは当たり前なんですよ。解釈がこれでいいのか、と判断するのは、今は最高裁しかない。しかし最高裁では判断できないから内閣に委ねる、というのが統治機構改革。学者の言うことで違憲だと言ったら、世の中ぐちゃぐちゃになる」

 《橋下氏は、質問を続ける記者に「全然メモとってないよね(笑)」とツッコむ余裕もみせる》
 −−憲法改正を語っていたが、本当に引退か

 橋下氏「弁護士だって、こういう話してるじゃないですか(笑)。大阪弁護士会の、何とか委員会に入ろうかなと思ってる」

 −−本当に政治家を引退するのか
 橋下氏「何を言いたいの(笑)。政治家とはもう違うじゃないですか」

◆橋下市長退任会見 F
〜「政治部の記者、蹴散らしてやる」 
一方で菅長官を絶賛〜

(2015.12.18 16:28更新 産經新聞)

 《“橋下節”が止まらない。ダークスーツに水色とシルバーのストライプのネクタイ姿で退任会見に臨んだ橋下徹大阪市長。開始から1時間を超えても終わる気配はない。ここで、市職員から「次の質問で最後」とのアナウンスが入った》

 −−しつこいが、参院選で国政政党おおさか維新の会が議席の3分の2を取ることに意義があると発言しているが、今後どう関わるのか
 橋下氏「法律顧問ですからね」

 −−選挙で前面に立つ気はない

 橋下氏「私人ですから」

 −−憲法改正は必要だとしているが、今後仮にどういう社会状況になれば、燃えたぎるものが出て政治への思いが強くなる

 橋下氏「(毎日放送の情報番組)『ちちんぷいぷい』がなくなったら(笑)。そんなことないですよ、私人の生活なので、分かりません。しばらく弁護士です」

 《さらに手が上がり、記者の質問も終わる気配がない。質問は今後就任する国政政党おおさか維新の会の法律政策顧問の肩書に及んだ》

 −−「法律顧問」と発言しているが、実際には「法律政策顧問」では

 橋下氏「知りません」

 −−契約書にはどう明記されている
 橋下氏「契約の中身なので守秘義務があり、言えません」

−−もう疲弊したと発言しているが、エネルギーが枯渇しているようには見えない
 橋下氏「枯渇してますよ。無理してやっています。府政、市政記者クラブの追及にあわされたら枯渇します。記者もようせんでしょ。でも、東京から政治部の記者とかがポコッとやってきて、ろくでもない質問をする。蹴散らしてやりますよ」

 −−まだまだやりたいのでは
 橋下氏「府政、市政記者クラブは優秀ですよ。そういうメンバーが全国の自治体の首長をつるしあげないと。なんでほかの人はしないのかな」 

 −−菅義偉官房長官が読売新聞のインタビューで橋下氏を評価している
 橋下氏「菅官房長官にはお世話になった。変な意味に取られるとだめなんで注意しないとならないが、自治体の長としてはいろいろ政府に要望がある。そういう意味ではこちらの意をくんでくれ、感謝している。とんでもない政治家ですよね。とんでもないっす」

 −−その菅さんが「将来的には戻ってくるのでは」と発言している

 橋下氏「そこは違う」
 《質問に応じた後、突然「『法律政策顧問』か『法律顧問』なのかはそんなに重要なのかな」とつぶやく橋下氏に、記者が質問の意図を説明する》

 −−「政策」とつけば、政治家はやめても政界への関わりという印象が強かったので

橋下氏「弁護士として、首長や国政政党の代表の経験は生かしたいなあと。そこにアドバイスする、僕のできる領域はそこなのかなあと。リーガルチェックだけでなく、政党や行政の運営にもアドバイスできるのは、僕にしかできないのかなと思っている。純粋にアドバイス依頼があれば行きますよ。従来の法律顧問ではなく、新しい弁護士の領域に挑戦したい」

 《何とか将来的な橋下氏の“政界復帰”の動きを探ろうとする記者たち。橋下氏は時折、笑みや軽口で応じる余裕を見せながら会見を続けた》

橋下市長退任会見 BCD

〜“幻想主義”と朝日批判炸裂 「話し合いでやったら他の改革進まない」〜

《穏やかな表情は変わらない。橋下徹大阪市長は、身ぶり手ぶりを交えつつメディア批判を繰り返しながらも、「政治家として悔いはない」と晴れ晴れとした表情もみせた》

 −−やるべきことはやったと思うか

 橋下氏「やりました。これ以上は無理。持てる力は全部出し切った。無駄な8年間とほざくコメンテーターはしょうもない。失礼極まりない」

 −−(17日に市議会で)修正、妥協をしていく姿勢が必要と言っていたが

 橋下氏「反発食らうことは僕がやり尽くした。役所の中でも反対が巻き起こりそうな改革プランはやり尽くした。あとは議会にきちっと議論してもらう。維新の会が100%正しいわけではない」

 −−話し合いは自身のときには難しかった

 橋下氏「当たり前ですよ。今、副市長とも話していますが、20年くらいかかるようなところを、一つの案件で。それを数年でやる。それを協議してまとめ上げる。どこまで朝日新聞は幻想主義なのか」
 −−結果的に地下鉄民営化などは進まなかったが、仕方なかったか

 橋下氏「当たり前です。大体改革プラン考えたときに、4年後に全部無理です。朝日や毎日がいうように、話し合いでやったら、他の改革も進まない。それだったら、進めるところだけ進めていく。最後残る部分は次にきちっと送っていく」

 《話題は、政治家生命をかけて、敗れた大阪都構想の住民投票に移っていく》

 −−また都構想は目指す
 橋下氏「それは(後継の)吉村(洋文)さんと松井(一郎・大阪府知事)さんにやってもらう」

 −−ご自身でやるというのはない

「こういうメディアとのやり取りは終わりです」

 《改めて引退の意思を強調し、会見が始まってから一番の笑顔をみせた》
 −−未練はないか

 橋下氏「僕がやれるところまではやりました。ここまでできたというのは、普通じゃできないところまでできた。何言われようが、住民投票までできた。大阪都構想の協定書も一応できあがっている。ここから反対の人たちと話しながら、まとめていくのは、吉村新市長の真骨頂。あの人はそういう政治家としての能力は天下一品」

 《今は批判の対象としているコメンテーターから政治家に転身した橋下氏。実際に政治家になって、考えが変わったのか》

 −政治家になってみて、政治家をどうとらえているか

 橋下氏「社会には絶対必要。政治家なくして民主主義はない。ただ、思った以上に、想像を絶するくらい実行するしんどさがあった。言うのは簡単。法人税減税、規制緩和、みんな言うが、政治の場で自分の考えを実行するのは、とてつもなくしんどい。民主党政権のときに、みんな言っていたができるわけない。財務省も党内にも反対がある。(軽減税率を)押し切ってやったのは、首相官邸の政治だから。政務活動費も、政治家になる前から問題と分かっていたが、改めていくのはどれだけしんどいか。物事を実行するしんどさは想像を超えていた」

 −−支えられたご家族への思いは

「家族に一番負担をかけていますよ。まじめに本気で政治をやろうというのは、家族を持ったらできない。この8年、家族には迷惑かけた」

 《もともと、メディアの世界の人間だった橋下氏。政界引退とともに、対立してきたメディアとの関係はどうなるのか。橋下氏が批判の的としてきた毎日放送の記者から質問が出たが、橋下氏は笑顔で“雪解け宣言”をした》

 −−都構想のときには、だいぶ批判されたが、(MBS=毎日放送=のテレビ番組の)「ちちんぷいぷい」の番組関係者は今後、関係修復してもらえるか心配している

 橋下氏「政治家の立場とメディアの立場がある。権力チェックするのがメディアの仕事。個人的な恨みはない。人間として侮辱するなら許せないが、見解の相違を引きずることはない。だからといって、すぐに出るわけではないですよ」

 《質問は再び都構想に。橋下氏は「都構想は『必要十分条件』ではない」と熱弁をふるう》

 −都構想は統治機構改革だった

 橋下氏「都構想で経済成長ができるわけではない。成長戦略は全部あるが、(都構想ができていないので)実行する段階にない。都構想やったら、経済成長につながる必要十分条件と思っているが、都構想は必要条件だ」

《自身が学力向上のため、導入してきた学校給食を例えに出し、さらに都構想の意義を強調する》
 橋下氏「学校給食もそう。給食食べたら、成績よくなるかといったら、よくなるわけはない。飯食うだけなら、太るだけ。都構想だけでは成長できない」


◆橋下市長退任会見 C
〜「万人から好かれては政治はできない」あるべき政治家像を強調 ついに憲法改正論も〜

(2015.12.18 14:51更新 産經新聞)

《報道陣の問いに、舌鋒鋭く変わらない“橋下節”で応戦する橋下徹大阪市長。退任会見らしい寂寥感のようなものはみじんも感じられない》

 −−人気と批判、両方あったが、政治家として自らをどう評価する

 橋下氏「自分で評価してどうするんですか。人気ではなく、政策について支持する、しないがあるのは当たり前。住民サービスの転換をやったのだから批判が出るのも当たり前。『税金の使い方を転換します』と言えば、賛成・反対が必ず出る。これからの時代の政治家はみんな、賛成・反対を背負った政治家でないと。万人から好かれては政治はできない」

 −−『私のような政治家が長くやるのは危険』と言っていたが
 橋下氏「僕みたいな『転換』『転換』ばかり言っている政治家は良くないですよ。賛成・反対を問うのはワンポイントでいいわけ。個別の政策について選挙で問うわけじゃないですから。ワンイシューじゃだめだといつも言っているじゃないですか。じゃないとこの政策は向こうの政治家がいいが、こちらは合わないとなる」

 「僕は転換点を迎えたなと。8年前から転換をやってきたわけです。朝日が報じたが、財政問題もそう。重大な転換ですよ。放置していたら大阪府はもう5千万円、穴を空けていた。20〜25年後にも。借金の問題を先送りしていた。使っちゃいけないお金を使うのはバチッとやめて、借金の返済、減債基金の積み立ては先送りをやめて、毎年均一に積み立てるルールを作った。僕の役割は方向性を変えること。補助金、税金の使い方、子育て・教育に回すお金が少なかったその方向性を変えた」

 《途切れることなく手が上がる報道陣。橋下氏は言葉に詰まることもなく、早口で発言を重ねていく》

−−子供が笑う大阪と言っていたが、どうなった
 橋下氏「うちの子供は笑っていないですよ。全体を見て判断して下さい。私学に行けない子が通うことができた。もともとは区長からの話だったんですが、残念ながら病で命を絶たれた高校生がいました。それがきっかけで院内学級を作ったり…。選挙の仕組み上、仕方ないんですけど、これまで過剰に高齢者にお金を回していた。政治家から見れば、投票率が低く、票にならない若い世代に金を回して、そこを評価してくれる子育て世帯も非常に多いんじゃないかと思いますね」

 −−民営化に関して積み残しは

 橋下氏「民営化反対と言っていた役所のなかで、民営化プランをまとめるのがどれだけ大変か、いっぺん会社でやってみて下さい。社内で反対と言われていること、変えてみて下さい。朝日は慰安婦発言の取り消しにどれだけかかりましたか。民営化のプランを立てるところまでは僕の役割だったのかなと思う」

 −−市役所解体を訴えてきた

 橋下氏「解体というのは、職員全員がクビになるということではない。意思決定のあり方を変えるということ。大阪府内に関西テレビの営業本部が2つあって、許す社長がいますか。それぞれの部長が違う意思決定をして。そんなわけないでしょ。大阪に営業本部長は1人でいい。都構想というのは組織論であって分かりにくいです。企業、大組織のトップに立つ人は限られている。意思決定をどうするかがいかに大切か」

 「意思決定のあり方、大阪全体の行政を見たら(府庁・市役所と)2つあるのは大問題。最大は議会です。まとまらない。これが大阪の大不幸です。大阪都構想というのは、僕は市長の立場だから府庁・市役所の組織論を言ってきましたが、府議会と市議会を一から作り直して、一から議会を作ろうというのが本質なんです。大阪における行政の意思決定のあり方を一ら作り直さないといけないと痛切に感じました」

《ヒートアップしていく橋下氏。議論は大阪行政を超えて基地問題、憲法改正にまで発展する》

 橋下氏「説明しろとメディアに言われるけど、『都構想でいくらのお金が流れる』とかしょうもないこと言っててね。住民投票を通じて分かりやすい財政効果論からやってきた。それで一定、議論してもらった。次のステップは真正面から大阪における行政の意思決定を問いかけていく。住民も受け止められるレベルになっている。あそこまで住民投票をやる過程で、メディアに腹立つこともあったが、役所のあり方にものすごい関心度高まってますから」

 「今後、意思決定について議論してくれると僕は思う。ひいては国全体で。辺野古の問題もそう。メディアが騒ごうが、デモしようが、政府が進めていく。現実、僕は執行するその世界で生きていたから分かる。騒いでも仕方ない。日本の行政の意思決定機構を変えないといけない」

 「民主主義のプロセスを作らないといけない。それがひいては憲法論になる。憲法改正論というのは9条はちょっと置いておいていいと思う。なんでもかんでもやったら国民もパンクしますから。大事なのは行政機構の意思決定です。基地問題は本気で解決したいなら、意思決定論。ここにしぼった憲法改正をしないといけない。大阪市民なら、都構想を経験したからそうした議論も受け入れると思う」


◆「民主・維新・無所属クラブ」の結成届提出

(2015年12月18日 18時07分   読売新聞)
 
民主党と維新の党は18日、統一会派「民主・維新・無所属クラブ」の結成届を衆院に提出した。

 統一会派には無所属の野間健氏(鹿児島3区)も加わった。参院の統一会派の届け出は来年にずれ込む。

 また、両党は同日、政策をすりあわせるための「政策調整会議」の初会合を開き、安全保障関連法の対案や財政再建を進める財政健全化法案、長時間労働の規制法案を来年の通常国会に提出することで一致した。

 統一会派結成に伴う衆院の新勢力分野は次の通り。

 自民党291▽民主・維新・無所属クラブ93▽公明党35▽共産党21▽おおさか維新の会13▽改革結集の会5▽社民党・市民連合2▽生活の党2▽無所属12▽欠員1

◆2015年度補正予算案を閣議決定

〜3兆3213億円〜

(2015年12月18日17時27分   朝日新聞)

 政府は18日、総額3兆3213億円の2015年度補正予算案を閣議決定した。安倍政権が掲げる「1億総活躍社会」の実現に向けた介護・子育て支援や、環太平洋経済連携協定(TPP)の発効に備えた農業支援が柱。来年1月4日召集の通常国会に提出する。

◆橋下市長退任会見

〜(1)冒頭から「メディアに文句言いたい」 
慰安婦報道では「僕の発言きっかけに朝日が誤報認めた」〜

(2015.12.18 13:55更新   産經新聞

 《18日の大阪市長任期満了をもって「政界引退」を表明している橋下徹市長の退任会見が午後1時すぎ、市役所で始まった。橋下氏が冒頭、自ら語り出したのは「メディアに文句を言いたい」ということだった》

 《会見場所となった市役所5階の記者室には、記者クラブ加盟社だけでなくスポーツ紙や出版社、インターネットメディア、共産党機関紙「赤旗」も含め、100人を超える記者やカメラマンが詰めかけ、入室前から静寂の中で緊張に包まれていた》

 《橋下氏が入室すると、一斉にカメラのフラッシュがたかれ、まぶしい光の中、橋下氏が硬い表情で口を開いた》

 橋下氏「退任会見なんですが、メディアに二、三、文句を言いたい。まず、中央労働委員会の命令の報道に不満がある」

 《橋下氏がまず挙げたのは、市役所に職員組合の事務所を置くことを不許可とした橋下氏の処分を不当労働行為と認定した中央労働委員会の命令が出たことに関係した報道についてだった》

 橋下氏「平成24年度分は僕の判断が拙速すぎたということで司法でも違法認定を受けたが、25年度以降は職員基本条例に基づいて適法だと認認められ、中労委も不当労働行為と認定していない。記事では、年度を明示してほしい」

《市長任期中、職員労働組合との“なれ合い”の見直しにも取り組んだ橋下氏。「裁判はいくつか残っているが、基本的にはほぼ解決したと思っている」と自賛した。さらにメディア批判は、各社の橋下氏退任企画記事に絡んでも続く》

 橋下氏「メディアが振り返るのはいいことだが、僕が文化を軽視しているかのような検証になっている。文化を守れなんて誰でも言えるが、じゃあ守るべき文化は何かを誰が決め、いくら出すべきかということが一番の問題意識だった。メディアの検証力の無さだ」

 《そして大阪市が「ふるさと納税」制度を活用して5月に導入した芸術団体への寄付制度「なにわの芸術応援募金」を紹介する》

 橋下氏「僕が挑戦したのは、役所に税金を払うぐらいなら文化に回すという人のために、税金を払うか文化に寄付するかという新しい制度を作ることだった」

 《発言はまだ続く。波紋を呼んだ戦時中の慰安婦をめぐる発言にも、自ら触れた》

 橋下氏「(慰安婦の碑または像の設置を支持する市議会決議案をめぐって)僕が公開書簡を送っていたサンフランシスコ市の市教委が、こんな決議をしている。女性の人権問題を子供に学ばせるにあたり、日本の慰安婦問題だけを取り上げて教材にする、と。ほんとにこれでいいんですか、ということですよ。こういうことを知ってほしい」

 《橋下氏は平成25年5月、慰安婦について「(先の大戦)当時は世界各国の軍が必要としていた」と発言。世界各国が反省すべきだとして「日本だけが批判を受けるのはアンフェア」と主張した》

 橋下氏「各社はあれで僕が失速したというが、朝日新聞はあれをきっかけにその後、『吉田証言』の誤報を認めた。産経新聞もがんばってくれた。問題を矮小化せず、普遍的な人権問題として世界中がきちっと取り組むべきで日本だけの問題ではない、と日本国としても発信していかないといけない。僕は問題提起をしたつもり。歴史戦争になれば、中国の力はすさまじく強いんですから」

◆沖縄県議会、国交相決定取り消し訴訟へ

(2015年12月18日 13時29分  読売新聞)
 
沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設を巡り、県議会は18日の本会議で、翁長雄志おながたけし知事による埋め立て承認取り消し処分の効力を一時停止した国土交通相の決定について、取り消しを求める訴訟に向けた関連議案を賛成多数で可決した。

 県は近く那覇地裁に提訴する方針。

 議案では、国交相の決定で政府が移設作業を再開していることを問題視し、「公有水面埋立法で保護された県の利益が侵害される」などと主張している。

 訴訟関連経費約1300万円を盛り込んだ補正予算案も賛成多数で可決された。県は、移設先の辺野古沿岸部で進む作業を止めるため、国交相の決定取り消しを求める訴訟とともに、判決まで決定の効力を止める執行停止も申し立てる。

◆橋下市長「これ以上やれと言っても無理」

〜きょう退任〜

(2015年12月18日13時46分  朝日新聞)

 橋下徹大阪市長(46)が18日、任期満了で退任する。府知事時代と合わせ約8年間、行財政改革や教育改革を推し進め、地域政党「大阪維新の会」や国政政党「おおさか維新の会」を創設。市役所での退任会見で「僕が考えている大阪の将来像に向かって、大阪府民、大阪市民の多くが支えて下さったことに感謝している」と語った。

 また橋下氏は、自身に対する評価を問われ、「これ以上やれと言っても無理。持てる力はすべて出し切った」とも述べた。「大阪維新」と「おおさか維新」の代表を継いだ松井一郎大阪府知事は18日、記者団に「あれだけ理想を追い求め、一直線に進んでいく政治家はほかにいないと思う」と、政治の表舞台から去る橋下氏を惜しんだ。

 タレント弁護士だった橋下氏は2008年1月、大阪府知事選に初当選。職員給与のカットや補助金の見直しなどを着々と実行する一方で、反対勢力への過激な発言や強引な進め方は時に批判や反発を招いた。