2016年02月01日

◆予算案審議 与野党幹事長ら会談へ

(2月1日 5時07分   NHKニュース)

国会は、甘利前経済再生担当大臣の辞任を受けて、民主党などが、直ちに衆議院予算委員会で新年度予算案の審議に入ることは認められないという姿勢を崩しておらず、1日、与野党の幹事長らが会談し、事態打開に向けた協議を行うことにしています。

甘利前経済再生担当大臣が、先月28日、建設会社の関係者から、大臣室などで現金を受け取っていたことを認めて辞任したことを受け、衆議院予算委員会は、翌29日に予定していた、新年度・平成28年度予算案の趣旨説明を見送りました。

そして、民主党、共産党、維新の党は、閣僚が交代したにもかかわらず、直ちに予算案の審議に入ることは認められないとして、審議日程を改めて協議するために先月29日に開かれた、予算委員会の理事懇談会に出席しませんでした。

このため、各党は、1日、自民党の呼びかけで、幹事長・書記局長会談を開き、事態打開に向けた協議を行うことにしています。

与党側は、自民党の棚橋幹事長代理が、「甘利氏の辞任は大変遺憾だが、政府・与党としては、急速に不透明感を増す経済情勢のなかで、経済政策に全力を挙げなければいけない」と述べるなど、予算案の年度内成立を目指し、速やかに審議に入りたい考えで、野党側に協力を呼びかけることにしています。

これに対して、野党側は、民主党の岡田代表が、「甘利氏の辞任は根の深い問題であり、辞めれば済むという話ではない」と述べるなど、真相の解明に向けて、甘利氏の参考人招致などを求めていく方針で、1日の会談で調整が図られる見通しです。

2016年01月30日

◆民主・岡田代表「新党も選択肢」

〜維新と合流協議へ〜

<2016年1月30日 14時33分  共同通信)

 民主党は30日午後、党大会を東京都内のホテルで開いた。岡田克也代表は維新の党との合流構想について「新党結成も選択肢として排除されていない。大切なことは、政策、理念が共有され、本気で政権を担う政治勢力ができるかどうかだ」と強調した。同時に「維新の松野頼久代表としっかり話をしていきたい。決まった結果は党の機関に諮る。代表の私に任せてほしい」と述べ、協議に入る考えを示した。

 夏の参院選に合わせて衆院選を実施する衆参同日選も視野に入れ、野党結集の重要性などを掲げた2016年度活動方針を決定した。

 活動方針は「政権交代への足掛かりを再構築する」と明記した。

◆石原氏に冷ややか麻生氏

〜閣内不協和音に懸念も〜

(2016年01月30日 09時03分  読売新聞)

 安倍内閣の看板政策「アベノミクス」の司令塔を担い、政権の要石でもあった甘利明・前経済再生相が去った。

 政府・与党内では、経済政策をめぐる閣内のバランスの変化や、不協和音を心配する声も出ている。

 「石原さんは(経済財政運営に関して)あまり得意ではないかもしれないが、頑張ってもらえることを期待している」

 麻生財務相は29日の閣議後の記者会見でこう述べ、石原氏に冷ややかなところをみせた。

 麻生氏と石原氏の仲は微妙だ。2012年の自民党総裁選で、麻生氏はかねて親しい谷垣総裁(当時)を推そうとしたが、幹事長だった石原氏の出馬表明で、谷垣氏は出馬断念に追い込まれた。麻生氏は石原氏を批判し、その後も関係は冷え切っているとされる。

 安倍首相、麻生氏、甘利氏、菅官房長官は、12年12月の第2次安倍内閣発足以来、名字のイニシャルから「3A+S」と呼ばれた政権の中枢メンバーだ。その一角が崩れ、安定していた権力構造にきしみが生じることが懸念されている。

2016年01月30日 09時03分 Copyright c The Yomiuri Shimbun

◆石原新大臣、党内に不安も

〜「経済財政は不得意?」〜

(2016年1月30日10時11分   朝日新聞)

 甘利明・前経済再生相の後任に就いた石原伸晃経済再生相は、安倍晋三首相の盟友であり、かつてのライバルでもある。経済政策や環太平洋経済連携協定(TPP)の責任者として今後の国会審議の矢面に立つが、党内や政権内には経済政策の手腕を不安視する声もある。

「アベノミクスをしっかり完遂するために頑張っていきたい」。石原氏は29日の就任後初の会見で意気込みを語った。日本銀行のマイナス金利政策の導入を受け、同日夕に記者団の取材に応じた際には、官僚が差し出したメモを突き返し、「自分の言葉でしゃべる」と自信をのぞかせた。

 首相と石原氏は当選期数が近く、1998年には政策集団を共に立ち上げた仲でもある。最近でも年に数回は、財界関係者らを交えて会食をし、互いの趣味でもあるゴルフに興じるなど接点は多い。石原氏周辺は「ともに2世3世の坊ちゃん同士。気が合うのではないか」と語る。(小野甲太郎)

◆予算委進まず…甘利氏辞任の余波

〜国会に広がる〜

(2016年01月29日 22時51分  読売新聞)

 甘利明・前経済再生相の辞任の余波が29日、国会にも広がった。

 与党は、2月1日から衆院予算委員会で2016年度予算案の実質的な審議に入ることを目指していたが、野党の反発でずれ込むことになった。29日の予算委の理事懇談会を野党が欠席したため、審議日程を決められなかった。与党は、2月1日に与野党幹事長・書記局長会談を開き、事態を打開したい考えだ。

 安倍首相は29日の閣僚懇談会で、国会審議への影響を最小限にとどめるよう政府・与党に結束を求めた。

 民主、維新、共産の国会対策委員長らは同日、国会内で会談し、予算案の早期審議入りには応じられないとの認識で一致した。野党各党は、予算案の実質審議入りの前に、経済再生相による経済演説を衆参両院の本会議でやり直すよう求めている。予算委員会での実質的な審議は3日以降にずれ込むとの見方も出ている。

2016年01月29日

◆台北市長が橋下・前大阪市長と会談

〜「日本で人望ある」〜

(2016年1月29日14時30分  朝日新聞)

 台湾から訪日中の柯文哲(コーウェンチョー)・台北市長が29日、大阪市内で橋下徹前市長と会談した。柯氏は2014年11月の台北市長選に無所属で当選。若い世代を中心に高い人気があるといい、政治情勢などで意見を交わしたとみられる。

 両氏は大阪市都島区内で、昼食をとりながら1時間半ほど会談した。柯氏は会談後、橋下氏について「日本で人望がある方で、私と共通点があるのでぜひ会いたかった」と記者団に説明。「春に台湾に来るそうなので、その際にまた話そうと約束した」と述べた。

 柯氏はこの日、会談に先だって大阪市役所を訪れ、東貴之市議会議長と会談。午後には大阪市交通局で、鉄道の安全対策などについて話を聞くとみられる。

◆首相、体制立て直し急ぐ

〜野党は徹底追及の構え〜

(2016年01月29日 12時28分   読売新聞)

 安倍内閣の最重要閣僚の一人だった甘利明・前経済再生相が違法献金疑惑の責任をとって辞任したことで、安倍首相は新体制で政権の立て直しを急ぐ考えだ。

 新たに就任した石原経済再生相は29日午前、閣議後の記者会見で「経済の好循環でアベノミクスを完遂する」と決意を述べた。与党は2016年度予算案の早期実質審議入りを目指すが、野党側は反発を強めている。

 石原氏は閣議前、甘利氏の定席だった首相の右隣で写真撮影に臨んだが、首相と共に厳しい表情を崩さなかった。首相は閣議後の閣僚懇談会で甘利氏の功績をねぎらい、「甘利氏の『国会の停滞は許されない』という辞意を受け止めた」と説明したという。

◆首相「アベノミクス継続」


〜石原氏「政策に全身全霊」〜

(2016年1月29日13時56分  朝日新聞)

 安倍晋三首相は29日午前の閣僚懇談会で、甘利明前経済再生相の現金授受問題による辞任の経緯を説明した上で「政府全体として進めてきたアベノミクスを継続して取り組んでいく」と述べ、閣僚交代後も経済財政運営に重点を置く考えを示した。複数の閣僚が閣議後会見で明らかにした。

 出席者によると、首相は「甘利大臣から『今回の疑惑について事務所の責任という形で辞任したい。国会の審議を停滞させることは自らの考えとも違う。とにかく一刻の停滞も許されない』との趣旨で辞意があった」と辞任の経緯を説明したという。

 一方、辞任した甘利氏は29日、内閣府の離任式であいさつし、「不祥事で大変なご迷惑をおかけした」と陳謝。「安倍内閣はまだまだ続くし、続けさせなければならない」と訴えた。

 甘利氏の後任となった石原伸晃経済再生相は29日、閣議後会見で「経済政策とTPP(環太平洋経済連携協定)の二つの大きな政策に全身全霊を傾けたい」と抱負を語った。また、「アベノミクスが停滞するのではないかという不安を国民が感じていることはテレビのニュースを見ても明らかだが、そうならないようにしたい」とも述べた。

 一方、新年度予算案の国会審議は日程の見通しが立っていない。野党の反発で衆院予算委員会は29日の趣旨説明を見送った。与党は週明けの2月1日にも実質審議入りをさせたい考えだが、野党は「甘利氏の疑惑解明が先だ」などとして反対している。

◆3年間ありがとう…首相

〜「盟友」の労ねぎらう〜

(2016年01月29日 01時14分   読売新聞)

 甘利氏は数日前から辞任を覚悟していたが、安倍首相は「内閣支持率が10%落ちても辞める必要はない」と励まし続けた。

 1月25日昼、首相官邸で首相と面会した甘利氏は、同行した経済産業省の局長を外させ、辞意を伝えた。首相にとって甘利氏は、アベノミクスの推進力であるというだけにとどまらず、第1次内閣から閣僚に起用し続けてきた「盟友」でもある。「何とか頑張ってほしい」と励ます首相に、甘利氏は「じゃあ何とか頑張りましょう」と応じた。だが、28日の記者会見の直前、甘利氏は首相との電話で、「最後は自分で決めさせてください」と告げた。

 首相は辞任会見を終えた甘利氏と首相官邸で会い、「ゆっくり体を休めてください」と労をねぎらった。首相に返り咲くきっかけとなった2012年9月の自民党総裁選で、甘利氏は首相の選対本部長を務めたこともある。首相は総裁選を「厳しい選挙だった」と振り返ると、甘利氏に「今私が座っていられるのは甘利さんのおかげだ。3年間ありがとうございました」と感謝の言葉も伝えた。

◆甘利氏「天を仰ぎ見る暗澹たる思い」

〜閣僚辞任決断〜

(2016年1月29日01時52分   朝日新聞)

■甘利氏の会見の主なやりとり:4

甘利経済再生相、閣僚辞任を表明 2度の現金授受認める

 私はアベノミクスの司令塔として、安倍総理より日本経済のかじ取りを任され、この3年間、国務に命がけで取り組んできた。デフレの脱却、経済再生と財政健全化の二兎(にと)の追求、成長戦略の実行実現、社会保障・税一体改革の推進、そしてTPPの推進など、不眠不休で取り組んできた。

 舌がんの病床においても、経済財政諮問会議の席上でも、あるいはTPP国際交渉の現場においても、この国の未来に思いをはせなかったり、国政に心を砕かなかったりした瞬間は一瞬たりともない。国家国民のために文字どおり全身全霊で取り組んできたという自負がある。