2016年02月02日

◆民主、甘利氏の参考人招致要求

〜首相「国会が決める」〜

(2016年2月2日13時37分   朝日新聞)

 甘利明・前経済再生相の現金授受問題で停滞していた国会が2日、正常化した。安倍晋三首相が出席した衆院本会議で、甘利氏後任の石原伸晃経済再生相が演説。補充質疑で民主党は首相による甘利氏の任命責任を追及し、甘利氏本人の参考人招致も要求した。3日から実質審議に入る予定の衆院予算委員会は、政治とカネをめぐる与野党攻防が当面の焦点になる。

 石原氏は演説で「これまでのアベノミクスの成果の上に、デフレ脱却・経済再生と財政健全化をさらに前進させる」と強調し、「名目GDP600兆円を2020年ごろに達成することを目標とし、新・第一の矢である『希望を生み出す強い経済』を推進していく」とも訴えたが、甘利氏の問題については言及を避けた。

 これに対し、民主党の西村智奈美氏は甘利氏の辞任が「首相が必死にかばっている最中の出来事だった」と強調。閣僚の任命責任を追及するとともに、甘利氏が国会招致に応じるよう首相が促すことを求めた。

◆石原氏所信で与野党決着

〜空転国会、正常化へ〜

(2016年02月02日 09時00分  読売新聞)

 与野党は1日の幹事長・書記局長会談で、甘利明・前経済再生相の違法献金疑惑で空転してきた国会をきょう2日から正常化させることで合意した。

 2日に衆参両院の本会議で、石原経済再生相の所信を聴取し、質疑を行った上で、衆院予算委員会で2016年度予算案の提案理由説明を行うことで折り合った。3日から安倍首相や全閣僚が出席し、予算委の基本的質疑が行われる見通しだ。

 野党側は会談で、甘利氏が1月22日に衆参両院本会議で行った経済演説を石原氏がやり直すように求めていた。与党側が閣議決定が必要な経済演説には応じないものの、石原氏が所信を述べる譲歩案を示し、野党側も受け入れた。首相も答弁に立つ。

 野党側は、違法献金疑惑について、甘利氏や関係者の国会への参考人招致や、予算委員会での集中審議を求めたが、引き続き協議することになった。

◆敵失“生かせぬ野党

〜民主党支持率上昇せず 企業・団体献金禁止も温度差〜

(2016.2.1 22:01更新 産經新聞)

 民主、維新両党は、1日も甘利明前経済再生担当相の金銭授受疑惑を追及する特命チームの会合を開いた。「一件落着では決してない」(民主党の枝野幸男幹事長)として引き続き甘利氏の参考人招致を求める構えだ。

 だが、民主党内ではこうした戦略に異論も出ている。長島昭久元防衛副大臣は1月30日の自身のブログに「スキャンダル攻撃に血道を上げるより、政策論争で政権を追い詰める方がよほど憲政の常道にかなう」と書き込み、党の姿勢に疑問を呈した。

 現に野党の支持率は上向いていない。甘利氏辞任後の先週末に行われた世論調査では、民主党の支持率は共同通信が9.5%(前回比0.2ポイント減)、読売新聞が7%(同1ポイント減)、毎日新聞が7%(同増減なし)で、支持率上昇は皆無だった。他の野党の支持率も大きな変化はなかった。

 野党間では、政治とカネの問題の温床といえる企業団体献金禁止への意気込みにも温度差がある。共産党とおおさか維新の会は禁止の立場で、民主、維新両党は今国会に禁止法案を共同提出する予定。

枝野氏は1日、記者団に「検討を急ぎたい」と述べたが、民主党は政治活動を縛りかねない企業団体献金の禁止には難色を示しており、実際は及び腰だ。党の基本政策で禁止を打ち出す維新の小野次郎政調会長は1月29日の記者会見で「民主党がグズグズ言っている」と不満を爆発させた。

 民主、共産、維新、社民、生活の野党5党の幹事長らは4日、病気療養から復帰した社民党の又市征治幹事長の快気祝いとして会談する予定。今後の共闘を確認し、難航する夏の参院選1人区の協力についても協議するとみられるが、足並みはそろわないままだ。
(酒井充)

◆「慰安婦の強制連行は確認できず」 政府

〜国連へ答弁書〜

(2016年2月2日05時03分  朝日新聞)

 政府は、慰安婦問題について、国連女子差別撤廃委員会(スイス・ジュネーブ)に「政府の調査では、日本軍や政府による慰安婦の『強制連行』は確認できなかった」とする答弁書を提出した。16日の同委員会会合で、杉山晋輔外務審議官が趣旨を説明することを検討している。

 答弁書は、昨年8月に委員会から受けた質問への回答。女性の地位に関する22項目の質問の一つが、慰安婦問題で「慰安婦の強制的な連行を証明するものはないという意見がある。日本政府のコメントを求める」との内容だった。

 政府は答弁書の冒頭で、慰安婦問題は昨年末、日韓両政府が「最終的かつ不可逆的に解決されることを確認した」と説明。総合的な調査の結果、「政府が確認したどの文書でも、日本軍と政府による慰安婦の『強制連行』は確認できなかった」とした。(武田肇 ソウル=東岡徹)

2016年02月01日

◆甘利氏問題、衆院予算委で追及へ

〜石原再生相、2日所信〜

<2016年2月1日 18時18分   共同通信> 

 与野党は1日、甘利明前経済再生担当相の辞任に伴い空転していた国会の正常化を踏まえ、衆参両院本会議で2日に後任の石原伸晃担当相から経済に関する所信を聴取し、質疑を行う日程で合意した。2016年度予算案は2日の衆院予算委員会で審議入りし、提案理由説明が行われる。野党側は、甘利氏の金銭授受問題を予算委で追及し関係者の参考人招致を求める方針で、与野党の攻防が激化しそうだ。

 安倍晋三首相は1日、官邸で河村建夫衆院議院運営委員長と会談し、予算案の早期審議入りを目指す方針で一致した。政府、与党は3月中の予算成立を目指す方針だ。

◆台湾の新議会始まる 民進党から初の議長

(2月1日 17時24分  NHKニュース)

8年ぶりの政権交代が決まった台湾で新しい議会が始まり、初めて過半数の議席を占めた民進党が、これまで国民党が独占してきた議長のポストを獲得し、ことし5月の新政権の発足に向けて安定的な議会運営につなげられるか注目されます。

台湾では、先月行われた総統選挙で最大野党・民進党の蔡英文氏が与党・国民党の候補に圧勝し、8年ぶりの政権交代を決めました。

民進党は、同時に行われた議会・立法院の選挙でも議席を大きく伸ばし、113議席のうち68議席を占めて、単独で過半数を初めて獲得しました。

1日、台北で新しい議会が始まり、民進党や国民党のほか、おととし中国との経済協定の撤回を求めて議会を占拠する抗議活動を行った人たちなどで結成された新しい政党「時代力量」の5人の議員も登院しました。

そして議長選挙が行われ、民進党の元秘書長の蘇嘉全氏が民進党の議員として初めて議長に選出されました。
民進党は、2000年から8年間続いた陳水扁政権のときは議会では少数与党でしたが、今回、国民党が独占してきた議長ポストを獲得したことで、新政権の発足に向けて安定的な議会運営につなげられるか注目されます。

ただ、馬英九総統が任期を残す5月20日までは、いわゆる「ねじれ」の状態が続くことから、法案の取り扱いなどを巡って国民党との駆け引きが続くとの見方も出ています。

民進党の議員として初めて議長に選出された蘇嘉全氏は記者団に対し、「期待に応えられなかったら新しい議会として言い訳ができない。すべての議員と一緒に努力して、改正や定めるべき法案、議会内部の改革を最優先にやらなければならない」と述べ、党派を超えた立場で有権者の期待に応えたいと強調しました

一方、おととし中国との経済協定に反発した学生たちが議会を占拠した抗議活動で、学者の立場から戦略決定などで中心的な役割を果たした「時代力量」の党首、黄国昌氏は、「当時は議員が人々の約束に背いたので、それを変えたいと思って議場に突入した。きょうは歩いて入ってきたが、目的は変わらない。議会の運営方式を変えたい」として、議会審議の透明性を高めたいと抱負を述べました。

◆予算案審議 与野党幹事長ら会談へ

(2月1日 5時07分   NHKニュース)

国会は、甘利前経済再生担当大臣の辞任を受けて、民主党などが、直ちに衆議院予算委員会で新年度予算案の審議に入ることは認められないという姿勢を崩しておらず、1日、与野党の幹事長らが会談し、事態打開に向けた協議を行うことにしています。

甘利前経済再生担当大臣が、先月28日、建設会社の関係者から、大臣室などで現金を受け取っていたことを認めて辞任したことを受け、衆議院予算委員会は、翌29日に予定していた、新年度・平成28年度予算案の趣旨説明を見送りました。

そして、民主党、共産党、維新の党は、閣僚が交代したにもかかわらず、直ちに予算案の審議に入ることは認められないとして、審議日程を改めて協議するために先月29日に開かれた、予算委員会の理事懇談会に出席しませんでした。

このため、各党は、1日、自民党の呼びかけで、幹事長・書記局長会談を開き、事態打開に向けた協議を行うことにしています。

与党側は、自民党の棚橋幹事長代理が、「甘利氏の辞任は大変遺憾だが、政府・与党としては、急速に不透明感を増す経済情勢のなかで、経済政策に全力を挙げなければいけない」と述べるなど、予算案の年度内成立を目指し、速やかに審議に入りたい考えで、野党側に協力を呼びかけることにしています。

これに対して、野党側は、民主党の岡田代表が、「甘利氏の辞任は根の深い問題であり、辞めれば済むという話ではない」と述べるなど、真相の解明に向けて、甘利氏の参考人招致などを求めていく方針で、1日の会談で調整が図られる見通しです。

2016年01月30日

◆民主・岡田代表「新党も選択肢」

〜維新と合流協議へ〜

<2016年1月30日 14時33分  共同通信)

 民主党は30日午後、党大会を東京都内のホテルで開いた。岡田克也代表は維新の党との合流構想について「新党結成も選択肢として排除されていない。大切なことは、政策、理念が共有され、本気で政権を担う政治勢力ができるかどうかだ」と強調した。同時に「維新の松野頼久代表としっかり話をしていきたい。決まった結果は党の機関に諮る。代表の私に任せてほしい」と述べ、協議に入る考えを示した。

 夏の参院選に合わせて衆院選を実施する衆参同日選も視野に入れ、野党結集の重要性などを掲げた2016年度活動方針を決定した。

 活動方針は「政権交代への足掛かりを再構築する」と明記した。

◆石原氏に冷ややか麻生氏

〜閣内不協和音に懸念も〜

(2016年01月30日 09時03分  読売新聞)

 安倍内閣の看板政策「アベノミクス」の司令塔を担い、政権の要石でもあった甘利明・前経済再生相が去った。

 政府・与党内では、経済政策をめぐる閣内のバランスの変化や、不協和音を心配する声も出ている。

 「石原さんは(経済財政運営に関して)あまり得意ではないかもしれないが、頑張ってもらえることを期待している」

 麻生財務相は29日の閣議後の記者会見でこう述べ、石原氏に冷ややかなところをみせた。

 麻生氏と石原氏の仲は微妙だ。2012年の自民党総裁選で、麻生氏はかねて親しい谷垣総裁(当時)を推そうとしたが、幹事長だった石原氏の出馬表明で、谷垣氏は出馬断念に追い込まれた。麻生氏は石原氏を批判し、その後も関係は冷え切っているとされる。

 安倍首相、麻生氏、甘利氏、菅官房長官は、12年12月の第2次安倍内閣発足以来、名字のイニシャルから「3A+S」と呼ばれた政権の中枢メンバーだ。その一角が崩れ、安定していた権力構造にきしみが生じることが懸念されている。

2016年01月30日 09時03分 Copyright c The Yomiuri Shimbun

◆石原新大臣、党内に不安も

〜「経済財政は不得意?」〜

(2016年1月30日10時11分   朝日新聞)

 甘利明・前経済再生相の後任に就いた石原伸晃経済再生相は、安倍晋三首相の盟友であり、かつてのライバルでもある。経済政策や環太平洋経済連携協定(TPP)の責任者として今後の国会審議の矢面に立つが、党内や政権内には経済政策の手腕を不安視する声もある。

「アベノミクスをしっかり完遂するために頑張っていきたい」。石原氏は29日の就任後初の会見で意気込みを語った。日本銀行のマイナス金利政策の導入を受け、同日夕に記者団の取材に応じた際には、官僚が差し出したメモを突き返し、「自分の言葉でしゃべる」と自信をのぞかせた。

 首相と石原氏は当選期数が近く、1998年には政策集団を共に立ち上げた仲でもある。最近でも年に数回は、財界関係者らを交えて会食をし、互いの趣味でもあるゴルフに興じるなど接点は多い。石原氏周辺は「ともに2世3世の坊ちゃん同士。気が合うのではないか」と語る。(小野甲太郎)