2016年07月14日

◆新都知事に有権者が望むことは


〜子育てや介護、五輪…〜

(2016年7月14日13時10分  朝日新聞)

 子育てや介護、政治とカネ、五輪……。新しい都知事に、有権者は何を期待するのか。

 杉並区の会社員清川美花さん(35)は、保育園探しに苦労し続けてきた。長男(5)の時は、認可外保育所、遠方の認可保育所を経て、この4月からようやく近所の認可保育所に。次男(1)は認可保育所には入れず、区が緊急対策として設けた保育室に通う。

 切に望むのは、保育士の数や園庭の広さなど、認可保育所の基準を満たした園が増えることだ。「働いているかどうかに関わらず、希望する人が預けられるようにしてほしい。小学校のように、学区内の子どもの数だけ定員を確保し、近くに通えるようにしては」

 育児負担が女性に偏っていることも気になる。「男性の育児休業取得を推進する仕組みを、都が率先して作ってほしい」と話した。

 13日夜。足立区で一人暮らしの坂本康夫さん(63)は大型ディスカウント店で食品などを買っていた。清掃会社の深夜パートで生計を立て、日々の買い物は近所の安い店を回る。「やりくりしながら暮らす我々が納めた税金なのに、あんな使い方は許せない」

 怒りの矛先は舛添要一前知事だ。医療法人「徳洲会」グループから5千万円を受け取った猪瀬直樹元知事より、税金も含んだ政治資金を公私混同して使った舛添氏への怒りが大きい。

 今回の都知事選は「クリーンで正直な人」を選ぶつもりだ。新知事には「税金はちゃんと使うべきところに使ってほしい」。説明が不十分なまま辞任した舛添氏の疑惑についても、解明を期待しているという。

■五輪、良い遺産が残るように

 「終了後もここでやってよかった、と思える五輪にしてほしい」。新国立競技場近くの千駄ケ谷大通り商店街振興組合で理事を務める大谷英利さん(54)=渋谷区=はそう期待する。

 1964年の東京五輪の記憶はほとんどないが、家族や近所の人は折に触れ、「沿道でマラソンのアベベ選手を見たね」「サッカーの試合を見に行ったよな」などと思い出を語る。

 2020年の五輪に向けては競技場だけでなくエンブレムが白紙撤回され、知事の辞職が続いた。「どれだけ立派な競技場ができたかよりも、自分がどう五輪に関わったかのほうが心に残る。建設費は節約しつつ、子どもを観戦に招待するなど、良い遺産が残るようにしてほしい」

 「知事になる人には介護の現場で、生の声を聞いてほしい」。介護のために離職を経験した葛飾区の渡辺紀夫さん(51)は訴える。

 契約社員として働きながら、認知症と腎不全の父親を介護した。「要介護5」。介護休業の取得を希望したが、「うちでは認められない」と断られ、13年に退職した。父は翌年亡くなった。今は食品工場でアルバイトとして働く。

 前回は、「認知症の母親を遠距離介護した」という舛添氏に投票した。「介護に携わった人なら」と期待を寄せた。しかし、任期途中に去った。

 「介護の需要はどんどん増えていく。行政だけじゃ支えきれない。家族や地域も含めて、介護に携わる人たちを支援してほしい」

 「客足は40年前の10分の1だよ」。東久留米市の団地近くの商店街で鶏肉店を営む保谷毅さん(73)=西東京市=はため息をつく。団地は空き部屋が目立ち、大型店にも客を奪われた。

 「子どもの数が減っているから、から揚げなどのために買う肉の量も減る。とにかく、経済を元気にしてもらわなくちゃ」。家庭の消費を増やすために、子どもの教育費の無償化や税金の引き下げを実現させてほしいと願う。

 25年ほど前から赤字が続き、所有するアパートの家賃収入でやりくりしている。周りは、シャッターを下ろす店が増えている。「出生率が高くて、経済に勢いがある海外の先進地に学んでほしいね」と新知事に希望を託す。

◆東京都知事選挙 きょう告示

(7月14日 5時27分 NHKニュース)

舛添前知事の辞職に伴う東京都知事選挙が14日告示され、今月31日の投票日に向けて17日間の選挙戦に入ります。自民党が分裂選挙となる一方、民進党などの野党4党は統一候補を擁立する構図で、選挙戦では政治とカネを巡る問題や、4年後のオリンピック・パラリンピックの開催費用をどう抑えていくのかなどについて論戦が繰り広げられる見通しです。

東京都知事選挙に立候補する考えを明らかにし、事前の手続きを行ったのは、以下の14人の方々です。

無所属の新人で自民党と公明党が推薦する元総務大臣の増田寛也氏(64)

無所属の新人で元防衛大臣の小池百合子氏(64)

無所属の新人で民進党、共産党、生活の党が推薦し、社民党も推薦する予定のジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)

無所属の新人でインターネットによる報道番組の配信会社社長、上杉隆氏(48)

無所属の新人で元兵庫県加西市長の中川暢三氏(60)

諸派の新人で元労働大臣の山口敏夫氏(75)

無所属の新人で医師の今尾貞夫氏(76)

無所属の新人で歯科医師の岸本雅吉氏(63)

無所属の新人で政治団体代表の桜井誠氏(44)

諸派の新人で船橋市議会議員の立花孝志氏(48)

無所属の新人で国際映像配信会社社長の谷山雄二朗氏(43)

諸派の新人で幸福実現党広報本部長の七海ひろこ氏(32)

無所属の新人で政治団体代表のマック赤坂氏(67)

諸派の新人で税理士の山中雅明氏(52)です。

今回の東京都知事選挙は、舛添前知事が政治資金などを巡る問題で任期半ばで辞職したことに伴って行われます。

自民党は、増田氏と小池氏の間で分裂選挙となる一方、民進党、共産党、社民党、生活の党は統一候補として鳥越氏を擁立する構図となりました。

選挙戦では、政治とカネを巡る問題、少子高齢化が進むなかでの医療福祉政策や子育て対策、それに4年後のオリンピック・パラリンピックの開催費用をどう抑えていくのかなどについて論戦が繰り広げられる見通しです。

東京都知事選挙は、午前8時半から立候補の受け付けが行われ、17日間の選挙戦を経て今月31日に投票が行われます。

◆都知事選14日告示、有力3氏の争いか

(2016年07月14日 01時20分  読売新聞)

 14日に告示される東京都知事選(31日投開票)に出馬を表明していた元日本弁護士連合会長の宇都宮健児氏(69)は13日夜、記者会見し、出馬を取りやめると発表した。

 これで、野党側の主要候補は、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)に一本化された。選挙戦は、自民党の小池百合子・元防衛相(63)、自民、公明両党の推薦を受けた前岩手県知事の増田寛也・元総務相(64)、野党統一候補となった鳥越氏による3氏らで展開されることが決まった。

 宇都宮氏は同日午後に鳥越氏と会談した後、夜に新宿区内の事務所で記者会見を開いた。宇都宮氏によると、鳥越氏は会談で、宇都宮氏の政策を生かすことを約束したといい、宇都宮氏は「保守が分裂しており、千載一遇の機会」と出馬辞退の理由を語った。

 宇都宮氏の陣営には、様々な市民グループが参加しているが、鳥越氏支援に回る動きもある。このため、宇都宮氏は、「市民運動の中に対立が生まれかねない可能性があり、大局的な観点から撤退という判断をした」と述べた。

 宇都宮氏は同日午前には、報道陣に対し、「基本的な姿勢は変わっていない」と述べ、出馬辞退を否定していた。

 民進、共産、生活の3党は同日、鳥越氏の推薦を決定し、社民も推薦する見通し。

 一方、日本記者クラブが13日に開いた共同記者会見には、宇都宮氏を含む4氏が出席し、待機児童対策や防災などについて、公約を述べた。

 スローガンは小池氏が「東京大改革」、増田氏は「政治とカネ」の問題で都知事が任期途中で相次いで辞職したことを踏まえ、「混迷に終止符」、鳥越氏はがん闘病の経験から、「がん検診の100%達成」を掲げた。

2016年07月13日

◆東京都知事選、14日告示

〜立候補予定者が政策議論〜

<2016/7/13 17:46  共同通信>

 舛添要一氏の辞職に伴う東京都知事選が14日告示される。自民党は元防衛相の小池百合子衆院議員(63)と元総務相の増田寛也氏(64)=自民、公明両党推薦=の間で分裂選挙となる。民進、共産、社民、生活の野党4党はジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)を擁立。元日弁連会長の弁護士宇都宮健児氏(69)らも出馬する。投開票は31日。

 告示を目前にした4氏は13日午後、東京の日本記者クラブで共同記者会見に臨んだ。小池氏は行財政改革に取り組むと強調。増田氏は都政の安定を訴えた。鳥越氏は「がん検診(の受診)100%」、宇都宮氏は「都民の福祉増進」を掲げた。

◆都知事選告示前に共同会見 4人が政策を訴え


(7月13日 15時35分   NHKニュース)

東京都知事選挙が14日告示されるのを前に日本記者クラブ主催の共同記者会見が開かれ、立候補を予定している4人が首都・東京をどう変革していくかそれぞれが重点として掲げる政策を訴えました。

東京都内で開かれた共同記者会見には、小池百合子元防衛大臣、自民党と公明党が推薦する増田寛也元総務大臣、日本弁護士連合会の元会長、宇都宮健児氏、民進党や共産党など野党4党が支援するジャーナリストの鳥越俊太郎氏の合わせて4人が出席しました。

このうち小池氏は「東京オリンピック・パラリンピックの予算が適正かどうかチェックするとともに、女性も男性も子どもも障害者ももっといきいきと働けるまちづくりを進め、目下の課題である待機児童ゼロを目指す」と述べました。

増田氏は「4年で3人の知事が突然辞任した一方で東京には課題が山積している。混乱混迷に終止符、これに務めていきたい」と述べ、待機児童や介護の問題、4年後のオリンピック・パラリンピックへの取り組みなどを進める考えを示しました。

宇都宮氏は「都政のいちばんの中心は都民の暮らしを豊かにしていくことだ。待機児童ゼロを実現し、特別養護老人ホームに入れない高齢者を無くしたい。小中学校の学校給食の完全無償化や、返済の必要がない東京都独自の給付型の奨学金も実現したい」と述べました。

鳥越氏は「現在の日本、特に東京は『きょうよりあすは悪くなる』という不安が広がっている」として、将来の不安を取り除く施策の一例として、みずからががんを克服した経験を引き合いに「がん検診の受診率を100%に引き上げて、3人に1人ががんで亡くなっている現状を改善していきたい」と述べました。
東京都知事選挙は14日告示され、31日に投開票が行われます。


都政への信頼どう回復するか

共同記者会見の中で、都知事が2代続けて任期途中で辞職するなか、都政の信頼をどう回復していくのか、それぞれの考えが示されました。

小池氏は「個人に問題があった部分も否定はできないが、構造上の問題はないのか。もっと情報公開をして都民の目の前にさらすことが大事で、お金の問題について独立した委員会をつくってこの問題を繰り返さない仕組みを作る」と述べました。

増田氏は「政治とカネの問題で非常にクリーンさに問題があったと思う。私は実行力もあり政治資金の問題でもクリーンで、やり遂げる責任感もある」と述べました。

宇都宮氏は「都民の税金を一円でもむだ遣いしないようなシステムを作らないといけない。都議会などのチェック体制を強化するとともに行政を監視するオンブズマンを都庁の中に設置したい」と述べました。

鳥越氏は「個人の資質の問題もあったと思うが権力は腐敗するという構造上の問題もある。舛添氏の問題では権力のチェック機能が十分果たされなかった。議会、そしてメディアがしっかりと権力者をチェックしていかなければならない」と述べました。


東京五輪への対応は

共同記者会見の中で、費用負担などの課題がある4年後のオリンピック・パラリンピックへの対応について意見が交わされました。

小池氏は「当初予算の6倍に膨らんで国と都がどのように負担するのか詳細を知らなければならない。準備の段階の見直しが必要ならば見直しを進めなければならないし、意思決定のプロセスを明確にしていきたい」と述べました。

増田氏は「準備が遅れている、やらなければならないことが遅れている。組織委員会と国と、費用をどう負担するか決めていかないといけないが、都民の目線で全体の精査を進めていく」と述べました。

宇都宮氏は「経費はむだを省いて最小限に抑えるべきで、その分のお金は都民の生活を重視する政策に費やしたい。開催時期についても10月にずらすべきで、オリンピックとパラリンピックを同時に開催できないか考えている」と述べました。

鳥越氏は「東京が輝かしい、美しい都であるということをアピールする絶好の機会だ。一方で税金を使う以上、コンパクトでスモールな大会を目指すべきだ」と述べました。

◆菅氏「当事国が判断従うこと期待」…仲裁裁判決

(2016年07月13日 15時00分  読売新聞)

 菅官房長官は13日午前の記者会見で、仲裁裁判所の判決について、「最終的であり、紛争当事国を法的に拘束する。中国、フィリピンは今回の判断に従う必要がある。当事国がこの判断に従うことにより、南シナ海の紛争の平和的解決につながることを強く期待する」と述べた。

◆平野元復興相が自民入党へ

〜自民、参院の単独過半数確保〜

(2016年7月13日13時04分  朝日新聞)

 無所属の平野達男参院議員が12日付で、自民党に入党届を提出した。自民は入党を認める見通しで、平野氏が加われば自民の参院議席は122議席になり、単独過半数を確保する。また自民、公明、おおさか維新の会、日本のこころを大切にする党による改憲4党・会派の「改憲勢力」で、憲法改正の発議に必要な参院の「3分の2」(162議席)を上回り、163議席に達することになる。

 岩手選挙区選出の民主党参院議員だった平野氏は、旧民主党政権の2011年に復興・防災相に就任。13年参院選には無所属で同選挙区に立候補し、当選した。昨夏の岩手県知事選に自民の支援を受けて立候補する意思を表明していたが、告示直前に断念した。

 平野氏は取材に対し、「(憲法)9条について、憲法改正をしてでも自衛隊をきちんと位置づけるべきだという考えはずっと持っている」としている。

野党4党、次期衆院選も協力へ 

〜幹事長・書記局長会談〜

(2016年7月13日09時14分  朝日新聞)

 民進、共産、社民、生活の党と山本太郎となかまたちの野党4党の幹事長・書記局長が12日、国会内で会談し、参院選に続いて次期衆院選も協力することで一致した。今後、小選挙区で候補者の一本化を目指し、調整することになる。

 参院選全32の1人区で候補を一本化し、11選挙区で勝利した。会談では4党が「大きな成果があった」と確認。民進の枝野幸男幹事長は、国会運営や次期衆院選も想定し、「あらゆる場面で協力する」と表明。共産の小池晃書記局長は「小選挙区で引き続き協力を進めよう」と提案した。4党が支援して当選した無所属候補がどの会派に属するかについても、今後幹事長・書記局長で調整する。

 民進の岡田克也代表は12日の党常任幹事会で、安倍晋三首相(自民党総裁)が選挙期間中に回った1人区で自民が落とした選挙区が多い点を指摘し、「総理が回られた方が、我々にとって良かった」と皮肉を込めてあいさつした。参院選の党総括は、各都道府県連での総括を受けた後に行うという。(高橋健次郎)

◆「改憲論議に期待」70%…読売参院選世論調査

(2016年07月12日 21時44分  読売新聞)

 読売新聞社は11〜12日、参院選結果に関する緊急全国世論調査を実施した。

 自民党と公明党の与党が、目標としていた改選議席の過半数を獲得したことを「よかった」と思う人は54%と半数を超え、「よくなかった」の35%を上回った。自民党の獲得議席は「ちょうどよいくらいだ」が44%、「少ない方がよかった」が39%、「多い方がよかった」が10%だった。

 自民党の勝因を聞くと、「ほかの政党よりましだと思われた」という消極的な理由が63%と際立って多かった。

 参院選の結果、自民党、公明党、おおさか維新の会など憲法改正に前向きな勢力が、参院でも改正発議に必要な3分の2を超えたことについては「よかった」が48%、「よくなかった」が41%だった。

◆おおさか維新、8月党名変更 全国支部から募集

(2016年7月13日01時12分   朝日新聞)

 おおさか維新の会は12日、大阪市内の党本部で常任役員会を開き、党名を変更する方針を決定した。ただし、この日は党名は決めず、8月23日に開く臨時党大会で決定することにした。

 松井一郎代表(大阪府知事)は参院選投開票日の10日夜、党名変更を検討する考えを示した。12日の常任役員会では「全国の地方議員の意見も聞いて決めるべきだ」という意見が出たため、東京、兵庫、奈良、沖縄などにある支部から党名を募集し、臨時党大会で決定する手順を確認した。

 おおさか維新は参院選の大阪、兵庫の両選挙区で3議席を獲得、強さを見せたが、全国的な広がりには欠けた。松井氏は12日、記者団に「これ以上やると、大阪という地名にこだわっていると全国でとらえられる。懐が狭いと思われる」と釈明。「おおさか」という地名を外す考えを示すと同時に「『維新の会』のところを変えたい人はいない」と述べた。党幹部の間では、橋下徹前代表が2012年に結党した「日本維新の会」の名を使う案が有力という。

 一方、今回の参院選比例区で当選した元みんなの党代表の渡辺喜美氏は、12日付でおおさか維新の副代表に就任した。松井氏は「代表の自分が国会議員ではないので、サポートしてもらいたい」と説明した。