2016年08月01日

◆小池氏、五輪費用検証に意欲

 〜政権与党は関係改善模索〜

(2016年8月1日05時06分  朝日新聞)

 新しい首都の顔に小池百合子氏(64)が選ばれた。政党の推薦を受けない選挙の中で掲げたのは「東京大改革」。

2020年東京五輪・パラリンピックの費用問題や、都議会の透明化に向き合う構えだ。選挙で相対した政権与党は、小池氏との距離をどう取るか模索する。


 「予算額が膨らんでいった。不透明なところを解決していきたい」。東京・池袋の選挙事務所で小池氏は、東京五輪の費用問題について検証に乗り出す考えを明らかにした。

 20年五輪の開催費用は当初は約7千億円とされたが、見積もりの甘さや資材高騰で「2兆円を超える」(五輪組織委員会の森喜朗会長)、「3兆円は必要だろう」(舛添要一前都知事)。招致計画で「新国立競技場は国、仮設は組織委、恒久施設は都」とされたが、舛添知事時代に新国立競技場整備で都は448億円の負担を強いられた。

 「積算根拠を出していただき、都民の負担を明らかにしたい。都民のための都政を取り戻すため、五輪の予算負担は試金石になる」。小池氏は踏み込んだ。

 安倍政権にとって五輪開催は都知事との連携が欠かせず、小池氏との距離感が課題だ。財政難の国はなるべく都に負担を求める考えだが、舛添氏と違って組織委の森会長と疎遠で、話し合いは難しくなりそうだ。

 ただ、早くから小池氏の優勢が伝えられる中、官邸には小池氏との全面対決を避ける配慮もみえた。選挙中、安倍晋三首相は増田寛也氏(64)の応援のビデオメッセージを作ったが、7月29日、自民党東京都連の石原伸晃会長から都知事選最終日の30日に増田氏の応援演説に来るよう頼まれても、応じなかった。

 首相周辺は語る。「首相は一度も小池氏の批判をしていない。このメッセージは十分伝わっているだろう。選挙が終わったら、五輪を失敗させないため一丸となって頑張ろうと。それが政治ってものだ」

 対決姿勢を示してきた都議会との関係については、小池氏は「改革を進めなければならない。議会でも議論いただければ」と述べた。

 選挙中、ガラス張りの選挙カーで「透明化」を訴えた小池氏。「都議会を冒頭解散したい」。7月6日の立候補表明会見で打ち出した。冒頭解散は議会の知事不信任案提出がないとできず、実現性が薄いという声があがると、税金の使途透明化を訴えて回った。

 舛添前都知事の政治とカネの問題で始まった都知事選。都議の高額海外出張や月60万円の政務活動費に有権者の厳しい視線が向けられるなか、都議会批判を繰り返した。背景には自民とのしこりもあった。小池氏は立候補表明後、自民党都連に推薦を依頼したが、都連はしばらく保留したうえで、増田氏を擁立した。

 その対決を制した小池氏。「都民のためになる政策のために連携を取りたい」。自民側の対応次第で、関係改善を進める考えを示した。来夏の都議選に向けて「小池新党」の立ち上げも取りざたされていたが、「新党の計画は現時点でない」と否定した。

 一方、5日のリオ五輪開会式への出席は「見合わせたい」と述べた。「時間も迫っており数々の問題に取り組んでいきたい」。知事の海外出張のあり方が問われるなか、税金の支出について慎重に考える姿勢がうかがえる。

 自民都議は「まずは様子見」と言う。ある都議は「(小池氏の政策に)賛成か反対かと踏み絵を迫られると厳しい。知事への抵抗勢力とレッテルを貼られると都議選への影響もある」と戦々恐々だ。別の都議は「互いに歩み寄る」と冷静だ。1999年都知事選で自民候補を破った石原慎太郎氏とは、しばらくして関係が改善した。「年明けの予算案審議ぐらいが着地点」とみる。

◆都知事に小池氏…初の女性、増田・鳥越氏に大差

(2016年08月01日 01時40分  読売新聞)

 東京都知事選が31日、投開票され、政党の支援を受けない新人で無所属の小池百合子・元防衛相(64)が、自民、公明、こころの3党の推薦を受けた増田寛也・元総務相(64)、民進、共産、社民、生活の野党4党の推薦を受けたジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)らを大差で退け、当選を決めた。

 女性の都知事は初で、女性の知事は全国で7人目。小池氏は、2020年東京五輪・パラリンピックの準備などを急ぐ。

 小池氏はこの日午後8時過ぎ、豊島区西池袋の事務所で勝利宣言。「待機児童や介護の問題を責任を持ってやりたい。首都直下地震で被害を最小限にする方法を考えたい」と都政運営に向けた抱負を語った。

 小池氏は、政治資金の私的流用問題などの批判を受けた舛添要一前知事が6月15日に辞職願を出すと、主要3候補の中では最も早い同29日に出馬を表明した。遊休空間を利用した保育・介護施設の整備などを政策に掲げた。

 所属する自民党東京都連に推薦を依頼したが、都連が増田氏の擁立に傾くと推薦依頼を撤回し、一転して同都連を「ブラックボックス」などと批判。保守分裂選挙となる中、「組織対個人」という対立の構図を打ち出し、無党派層を中心に支持を広げて、自民党支持層からも票を取り込んだ。

2016年07月31日

◆東京都知事選 小池百合子氏が当選確実

(7月31日 20時20分  NHKニュース)

舛添前知事の辞職に伴う東京都知事選挙は31日に投票が行われ、無所属の新人で元防衛大臣の小池百合子氏の初めての当選が確実になりました。東京都知事に初めて女性が就任することになります。

東京都知事選挙の開票は、早いところでは午後8時から始まっています。

NHKの情勢取材や投票を済ませた有権者を対象に行った出口調査などでは、元防衛大臣の小池百合子氏が、自民党、公明党、日本のこころを大切にする党が推薦する元総務大臣の増田寛也氏や、民進党、共産党、社民党、生活の党が推薦するジャーナリストの鳥越俊太郎氏らを引き離して極めて優勢で、今後順調に得票を伸ばすと見込まれることから、小池氏の初めての当選が確実になりました。東京都知事に初めて女性が就任することになります。

小池氏は兵庫県出身の64歳。エジプトのカイロ大学を卒業後、テレビのニュースキャスターなどを経て、平成4年の参議院選挙で、当時の日本新党から立候補して初当選しました。

翌平成5年に衆議院議員に転じ、今回、都知事選挙に立候補するまで8期連続で務めました。この間、日本新党から新進党、自由党、保守党を経て、自民党に移り、平成15年、小泉第2次改造内閣で環境大臣として初入閣し、地球温暖化対策を進めるため「クールビズ」の旗振り役を務めました。

平成17年の衆議院選挙では、郵政民営化に反対する候補のいわゆる「刺客候補」として、選挙区を地元の兵庫県から東京10区に移して立候補し当選しました。

平成19年には、第1次安倍内閣で防衛大臣に就任し、防衛庁時代を含めて女性で初めて防衛省のトップに立ちました。

今回の都知事選挙では、自民党が増田氏の支援を決める中、小池氏は、東京都連に出していた推薦願を取り下げて立候補し、事実上の分裂選挙となりました。

小池氏は、政党の推薦を受けず、親交のある一部の自民党の国会議員や、みずからが地盤とする豊島区や練馬区の区議会議員らの支援を受けました。

選挙戦で、小池氏は、都知事が2代続けて政治とカネの問題で任期途中で辞職したことを踏まえ、しがらみのない政治を実現させるとして「都の政策決定過程を透明化する」と訴えました。

また、オリンピック・パラリンピックに関連する予算の見直しや、待機児童の解消、それに、環境に配慮した都市づくりなどに取り組むと訴えました。その結果、所属する自民党の支持層や、特定の支持政党を持たない無党派層などから幅広く支持を集め、初めての当選を確実にしました。


小池氏は「これまでにない選挙で、支えてくれる人の輪が広がっていくのを痛感した。新都知事として、これまでにない、見たことがない都政にまい進していきたい」と話していました。

◆中韓“蜜月”終わりの始まり

〜ミサイル防衛で機嫌損ねた中国、経済報復怯える韓国〜

(2016.7.31 15:00更新   産經新聞)

 韓国が、最大の貿易相手国・中国の経済報復に戦々恐々としている。中国が反対していた米軍の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備を決めたのが発端だ。北朝鮮の核・ミサイルの脅威から国民を守る安全保障を優先した判断のため朴槿恵(パク・クネ)大統領は「ほかに北朝鮮のミサイルからわが国を守る方法があるなら示してもらいたい」と国内の批判には逆ギレぎみ。それでも、高圧的な中国の態度に貿易や観光の規制などを仕掛けてきかねないと懸念が広がっている。

 「残念に思う」と中国
 THAADは、最高高度150キロで敵の弾道ミサイルを迎撃する米軍の最新鋭地上配備型の迎撃システムで、韓国国防省は慶尚北道星州に配備すると発表した。中国は、かねてから同システムの高性能レーダーが自国内陸部の軍部隊の監視に利用される恐れがあるとして強く反発してきた。

 聯合ニュース(日本語電子版)によると、24日には東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議が開かれていたラオス・ビエンチャンで、韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相が中国の王毅外相に「最近の韓国の行動は双方の信頼を損ねた。残念に思う」と批判され、「(中韓関係を維持するため韓国が)どのような実質的な行動を取るか聞きたい」と撤回を求められる始末だ。

 同じビエンチャンでは24日深夜、王氏は宿泊するホテルに設けた会談場で尹氏に高圧的にこう要求した。
「再度忠告する。韓国は中国の正当で合理的な懸念に真剣に向き合い、考えて行動せよ」

 「歴代最高の中韓関係」が…
 朴氏は2013年の政権発足後、中国との関係緊密化に動いてきた。昨年には中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)への加盟を決断し、北京で中国人民解放軍の軍事パレードを観閲。そうして「歴代最高の中韓関係」(韓国政府)を築き上げてきた。

 中国は韓国にとって貿易総額の20%を超す最大の貿易相手国だ。また昨年、韓国を訪れた中国人観光客は外国人観光客全体の45%を占めるお得意様といえる。それだけに中国が貿易や観光を規制するなどの報復措置にでれば、韓国経済がダメージを受けるため、韓国の一部野党からは「中韓関係の悪化が想定されるのに説明が不十分だ」と不満の声が上がる。韓国経済界にも警戒感が強まっているのだという。

 珍しく日本の姿勢を肯定
 くしくもAIIBが副総裁ポストから韓国出身者を締め出すかのごとき組織変更を発表したのが、韓国がTHAAD配備を決定した日と重なることから中国による報復説も浮上。中央日報(日本語版)に掲載された韓国経済新聞の社説は「中国は信じるに値する国なのか」と指摘した。

 そうしたなか、朝鮮日報(日本語版)はコラムで日本が尖閣諸島(沖縄県石垣市)を国有化した際、中国で日本製品の不買運動が起き、日本を訪れる中国人観光客による予約キャンセルが相次ぎ、一部地域でデモ隊が日本企業の工場や店舗に乱入した事実を説明。

報復の脅しに動じなかった日本人は「一度屈服すれば、中国は無茶な要求を繰り返す。中国が国際秩序に従う国になるよう、日本と国際社会が力を合わせるべきだ」と話す−と日本の姿勢を珍しく肯定的に紹介した。

 韓国の安全のための決断をも「信頼を損ねた」と撤回を求める中国との関係強化の危険性に、韓国もようやく気付き始めたというべきだろうか。

◆都知事選、推定投票率32・39%…午後5時

(2016年07月31日 17時28分  読売新聞)

 東京都の舛添要一前知事の辞職に伴う都知事選は、31日午前7時から投票が始まった。

 都選挙管理委員会が発表した午後5時現在の推定投票率は32・39%。前回2014年の同時刻と比べて4・16ポイント上回っている。

 投票は、午後8時までに締め切られ、即日開票される。同日夜には大勢が判明する見通し。

 都知事選には、過去最多の新人21人が立候補した。選挙戦は、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)(民進、共産、社民、生活推薦)、元総務相の増田寛也氏(64)(自民、公明、こころ推薦)、元防衛相の小池百合子氏(64)の3人を軸に展開された。

◆安倍首相、橋下徹氏と会食

〜「憲法審査会で議論やりたい」〜

(2016年7月31日07時27分   朝日新聞)

 安倍晋三首相は30日夜、東京都内のホテルでおおさか維新の会の橋下徹・前代表と会食した。首相は憲法改正について「憲法審査会で議論をやっていきたい」と述べ、議論を促進したいとの意向を示した。おおさか維新も前向きに応じた。


 会食には、菅義偉官房長官とおおさか維新の松井一郎代表、馬場伸幸幹事長も同席。首相は憲法改正に対する「強い思い」(出席者)を示したという。おおさか維新も独自の改憲草案を作成しており、憲法審査会での議論に前向きに加わる考えを伝えた。

 与党におおさか維新などを加えた「改憲勢力」が、憲法改正の国会発議が可能な衆参の「3分の2」を超えたことを踏まえ、改憲に向けて互いに連携することを確認したとみられる。首相が橋下氏と会談するのは昨年12月以来。

◆東京都知事選 きょう投票

(7月31日 4時06分   NHKニュース)

舛添前知事の辞職に伴う東京都知事選挙は31日、投票日を迎え、午前7時から投票が行われます。

東京都知事選挙に立候補しているのは届け出順に以下の方々です。
▽無所属の新人で元派遣社員の高橋尚吾氏(32)。
▽無所属の新人で国際映像配信会社社長の谷山雄二朗氏(43)。
▽無所属の新人で政治団体代表の桜井誠氏(44)。
▽無所属の新人で民進党、共産党、社民党、生活の党が推薦するジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)。
▽無所属の新人で自民党、公明党、日本のこころを大切にする党が推薦する元総務大臣の増田寛也氏(64)。
▽無所属の新人で政治団体代表のマック赤坂氏(67)。
▽諸派の新人で元労働大臣の山口敏夫氏(75)。
▽諸派の新人で税理士の山中雅明氏(52)。
▽無所属の新人で自営業の後藤輝樹氏(33)。
▽無所属の新人で歯科医師の岸本雅吉氏(63)。
▽無所属の新人で元防衛大臣の小池百合子氏(64)。
▽無所属の新人でインターネットによる報道番組の配信会社社長、上杉隆氏(48)。
▽諸派の新人で、幸福実現党広報本部長の七海ひろこ氏(32)。
▽無所属の新人で元兵庫県加西市長の中川暢三氏(60)。
▽無所属の新人で、政治団体代表の関口安弘氏(64)。
▽諸派の新人で元千葉県船橋市議会議員の立花孝志氏(48)。
▽無所属の新人で日本大学教授の宮崎正弘氏(61)。
▽無所属の新人で医師の今尾貞夫氏(76)。
▽無所属の新人でソフトウエア開発会社社長の望月義彦氏(51)。
▽無所属の新人で元学習塾講師の武井直子氏(51)。
▽無所属の新人で元陸上自衛官の内藤久遠氏(59)の合わせて21人で、これまでで最も多くなっています。

今回の東京都知事選挙は、舛添前知事が政治資金などを巡る問題で辞職したことに伴うものです。選挙戦では少子高齢化が進むなかでの子育て対策や医療福祉政策、首都直下地震に備えた防災対策、それにオリンピック・パラリンピックの開催費用をどう抑えていくのかなどを巡って論戦が繰り広げられました。

投票は午前7時から東京都内1800か所余りの投票所で始まり、午後8時までに締め切られて即日開票されます。

2016年07月30日

◆官房長官 内閣改造で経済再生の態勢整える考え

(7月30日 15時27分  NHKニュース)

菅官房長官は東京都内で講演し、来月3日の内閣改造について、安倍総理大臣が適材適所の人事を行うことで、経済の再生を着実に進めていく態勢を整えたいという考えを示しました。

この中で菅官房長官は来月3日の内閣改造について、「安倍総理大臣は経済対策を実現するため、適材適所の人員配置を行って秋の臨時国会に臨む態勢を作っていく」と述べました。

また、菅官房長官はTPP=環太平洋パートナーシップ協定について、「今度の国会でなんとしても成立させたい」と述べ、協定の発効に向けて、秋の臨時国会で承認を得たいという考えを示しました。

一方、菅官房長官は憲法改正について、「衆参両院に憲法審査会があるので、そこで各党が考え方を提案して、静かな環境のなかで議論をスタートすべきだ」と述べました。

◆岡田氏、民進代表選不出馬 参院選結果で責任か

<2016/7/30 15:34   共同通信>

 民進党の岡田克也代表は、9月に実施される代表選へ立候補しない意向を固めた。党幹部が30日、明らかにした。参院選で改憲勢力による3分の2議席獲得を阻止できなかった責任を取る考えとみられる。夕方にも記者団に見解を表明する。

 岡田氏はこれまで代表選への対応を「(7月31日投開票の)東京都知事選が終わるまで白紙」としていた。

 代表選は岡田氏の任期満了に伴うもので、9月2日告示、15日投開票となる予定だ。蓮舫代表代行や細野豪志元環境相、前原誠司元外相が出馬を模索している。

◆首相、細田氏昇格含め検討

〜谷垣氏残留も、自民幹事長人事〜

<2016/7/30 02:00  共同通信>

 安倍晋三首相が8月3日に実施する自民党役員人事で、頸髄損傷で入院している谷垣禎一幹事長を交代させ、細田博之幹事長代行を昇格させる案や、谷垣氏を当面残留させ体調を見極める案などを含め検討していることが分かった。複数の関係者が29日明らかにした。

 首相は、谷垣氏の党運営の手腕を高く評価。政権の骨格を維持するためにも、谷垣氏続投を念頭に置いてきた。ただ党務復帰のめどは依然明確になっていない。

 関係者によると、9月に召集予定の秋の臨時国会までに谷垣氏が回復する場合は、細田氏による職務代行を継続することも検討している。