2017年03月24日

◆首相が答弁「私も妻も事務所も関与していない」

(2017年03月24日 11時39分  読売新聞)

 安倍首相は24日午前の参院予算委員会で、学校法人「森友学園」(大阪市)の問題をめぐり、首相自身と昭恵夫人が国有地の売却や小学校の設置認可に関与していないことを改めて説明した。

 売却交渉当時の財務省幹部2人が参考人として出席し、政治的な関与や配慮はなかったことを明言した。首相は疑惑を解消したい考えだが、民進党は首相夫人付の政府職員の関与などを焦点に追及を強める構えだ。

 首相は答弁で「国有地売却や学校認可に私も妻も事務所も関与していない」と述べ、学園の理事長退任を表明した籠池かごいけ泰典氏が23日の証人喚問で行った発言内容を否定した。

 籠池氏は証人喚問で、国有地の借地契約について昭恵氏に相談し、当時の首相夫人付の政府職員、谷査恵子氏が財務省に問い合わせた結果をファクスで受け取ったと述べた。これに対し、首相は、昭恵氏は籠池氏から具体的な相談内容を聞いていなかったと説明したうえで、「籠池氏の奥さんから手紙で問い合わせがあり、(谷氏が)事務的な問い合わせをした。制度上、法律上どうなっているかの問い合わせであり、働きかけ、不当な圧力ではない」と反論した。

 野党は、谷氏の対応によって政治的配慮が働いたかどうかを焦点に追及した。民進党の福山哲郎氏は、谷氏が籠池氏側からの相談を受けて財務省に問い合わせた行為について、「公務としてやったのか」とただした。政府は昭恵氏を「私人」と位置づけており、土生栄二内閣審議官は「厳密に言えば公務ではない」と述べた。

 籠池氏は、昭恵氏から100万円の寄付を受け、昭恵氏には10万円の講演料を渡したと主張している。首相は、昭恵氏と籠池氏の妻とのメールのやり取りに触れ、「籠池夫人からは、10万円を払ったという話はないし、100万円についてもない。メールを見てもらえればよく分かる」と指摘し、「事実と反することが述べられたことは誠に遺憾だ」とも語った。

 売却交渉当時に財務省理財局長だった迫田英典国税庁長官は、「当時、(問題の国有地について)報告を受けたことはない。局長まで報告、相談がされる案件は極めて限定的で、政治的な配慮をするべくもなかった。政治家、秘書からの問い合わせなどは一切ない」と証言した。近畿財務局長だった武内良樹財務省国際局長も、「政治家、秘書から問い合わせなどは一切なく、政治的な配慮は一切していない」と述べた。

◆8億円安の理由など聴取へ…国税庁長官ら招致

(2017年03月24日 06時40分  読売新聞)

 参院予算委員会は23日の理事会で、森友学園に大阪府豊中市の国有地を売却した当時、財務省理財局長だった迫田英典国税庁長官、近畿財務局長だった武内良樹財務省国際局長の2人に対し、24日の集中審議に参考人として出席を求めることを決めた。

 籠池氏の証人喚問を受け、野党側が求めていた5人のうち2人の招致に与党側が応じた。

 国有地を同学園に貸した経緯や、その後、鑑定評価額より約8億円安く売却した理由などを聞く方針だ。

 迫田氏は取材に対し「国会の求めに応じ、誠実に対応する」と述べた。

◆籠池氏の証人喚問受け 与野党対立激化も

(3月24日 4時28分   NHKニュース)

大阪・豊中市の国有地が、学校法人森友学園に鑑定価格より低く売却されたことをめぐって、国会では23日、学園の籠池理事長の証人喚問が行われました。

与党側はひと区切りがついたとして、早期に事態の収束を図りたい考えなのに対し、民進党などは証言を踏まえて追及を強める方針で、与野党の対立が激しくなることも予想されます。

国会では23日、衆参両院の予算委員会で、森友学園の籠池理事長の証人喚問が行われました。籠池氏は、安倍総理大臣の夫人の昭恵氏から、おととし、100万円の寄付金を受け取ったことを鮮明に覚えているとしたほか、豊中市の国有地をめぐって、昭恵氏の助けを得ようと留守番電話にメッセージを残した結果、昭恵氏付きの職員からファックスで回答を得たなどと証言しました。

これに対し、菅官房長官は記者会見で「安倍総理大臣は、自分で寄付しておらず、昭恵夫人個人としても寄付は行っていないと承知している」と述べたほか、ファックスは、籠池氏側から書面を送られた職員が、要望に沿えないとする回答をしたものだと説明し、いずれの証言も否定しました。

昭恵氏も23日夜、フェイスブックにコメントし、「100万円の寄付金をお渡ししたことも、講演料を頂いたこともありません」としたうえで、昭恵氏と2人きりになった際に寄付金を受け取ったとする籠池氏の証言について、「私は、講演などの際に、秘書に席を外してほしいというようなことは言いませんし、そのようなことは行いません。この日も、そのようなことを行っていない旨、秘書2名にも確認しました」と否定しました。また、ファックスについても、「お断りの回答をする内容であったと記憶しています。内容について、私は関知しておりません」としています。

与党内からは、籠池氏は、小学校建設の金額が異なる3通の契約書について、刑事訴追を受ける可能性があるとして繰り返し答弁を拒否するなど、証言は信憑性に欠けるという指摘が出ています。また、自民党の竹下国会対策委員長が、記者会見で「新たな問題点は全く出てこず、ひと区切りがついた」と述べるなど、与党側は早期に事態の収束を図りたい考えです。

これに対し、民進党の蓮舫代表が「昭恵氏が介在して、口利きや斡旋が行われたおそれが浮かび上がった。双方向で確認する意味でも、昭恵氏には、同じ条件で話してほしい」と述べるなど、民進党や共産党などは昭恵氏の証人喚問を求めていく方針です。

また、24日の参議院予算委員会の集中審議に、国有地の売却交渉が行われていた時、財務省理財局長を務めていた迫田・国税庁長官らが参考人として出席することから、政治家の関与や、役所によるそんたくがなかったのか、籠池氏の証言とも突き合わせながら追及を強めることにしていて、与野党の対立が激しくなることも予想されます。

◆森友学園問題「百条委」提案へ

(03月24日 05時55分  NHK関西ニュース)

学校法人「森友学園」をめぐる一連の問題について、自民党大阪府議団は、さらなる真相究明が必要だとして法律に基づく調査権を持つ「百条委員会」の設置を24日、府議会に提案することにしていて、各会派の対応が焦点となります。

森友学園をめぐる一連の問題については、23日、国会で籠池理事長の証人喚問が行われたほか、大阪府議会では、森友学園が開校を計画していた小学校について認可すべきかを議論していた府私学審議会の梶田会長の参考人招致が行われました。

こうした中、府議会第2会派の自民党は、23日の質疑では不十分で、森友学園の籠池理事長や財務省近畿財務局の担当者を呼んでさらなる真相究明を行う必要があるとして、24日、府議会に百条委員会の設置を提案することにしています。

設置には、本会議で議長を除く出席議員の過半数が賛成することが必要で、第1会派の大阪維新の会と第3会派の公明党の対応が焦点となります。

百条委員会は、議会の調査権を定めた地方自治法の100条に基づいて設置されるもので、関係者の証人喚問を行うことができ、うその証言をすると禁錮などの刑事罰が科せられます。

2017年03月23日

◆籠池理事長 国有地取得に昭恵氏の影響も


〜あったのではないか〜

(3月23日 18時49分  NHKニュース)

大阪の学校法人「森友学園」の籠池理事長は、衆議院予算委員会での証人喚問で、国有地の取得などに関して安倍総理大臣の夫人の昭恵氏の影響もあったのではないかという見方を示しました。

一方、籠池氏は、金額が異なる3通の契約書を提出していた理由などについて、刑事訴追を受ける可能性があるとして、繰り返し答弁を拒否しました。

大阪・豊中市の国有地が学校法人「森友学園」に鑑定価格より低く売却されたことをめぐって、国会は、午前の参議院予算委員会に続いて、午後3時前から衆議院予算委員会で、「森友学園」の籠池理事長の証人喚問が行われました。

この中で、自民党の葉梨康弘氏が、「森友学園」が、小学校の名称に安倍総理大臣の名前を入れて寄付金を募っていた期間などを質問したのに対し、籠池氏は、使用していたのは「本当に短い5か月余りの時間」だったとしたうえで、第2次安倍内閣が発足した平成24年12月より前には使用を止めていたと説明しました。
一方、籠池氏は、安倍総理大臣の名前が入った振り込み用紙が平成26年春ごろまで使用されていたなどと指摘されると、以前、使用していた用紙の残りではないかなどと述べました。

さらに、籠池氏は、土地の値下げに向けた政治家の関与について、「純粋な政治家の方の対応はなかった」とする一方、安倍総理大臣の夫人の昭恵氏の関与について、「財務省のほうに多少の動きをかけていただいたということであり、生活ゴミが出たあと急転直下、ものごとが動いたということは、そういうふうな考え方もあろうかと思う」と述べました。

また籠池氏は、小学校の設置認可申請に関連して、「大阪府に提出された書類には、小学校での経験年数34年となっているが事実か」と問われたの対し、小学校の教員免許は取得していないとしたうえで、「私の記入のしかたが間違っていたんだろうと思う」と述べました。

公明党の富田茂之氏は「大阪府の私学審議会で、多くの委員から『資金調達に問題がある』などの指摘が出たが、条件付きで『認可適当』となった。ここまでの間に、政治家に依頼したり、働きかけたりしなかったか」とただしました。

これに対して、籠池氏は「私学審議会の内容は、この3月になって初めて知ったところで、どのような状況で認可が条件付きになったのか知らなかった。したがって私が政治家を通じていろいろ対応することはなかった」と述べ、否定しました。

また籠池氏は、去年3月に財務省で行われた理財局の田村国有財産審理室長との面会について、「契約に『ゴミがある』とは一切書かれていなかったので、『契約違反だし、賠償もので、どうするか考えてほしい。定期借地料を軽減するなど、ほかの措置が考えられないか』と言った」と説明しました。

そして籠池氏は、国有地の鑑定価格から8億円余りが差し引かれたことをめぐり、政治家の関与があったのか問われたのに対し、「それはわからない。国や行政の中でどのようなことがあったのかはわからず、それを究明していただきたい」と述べました。

一方、籠池氏は、金額が異なる3通の契約書を提出していたことに関して繰り返し質問を受けましたが、「刑事訴追を受ける可能性があるので答弁を控えさせていただく」として、証言を拒否しました。

民進党の枝野幸男氏は、籠池氏が安倍総理大臣夫人の昭恵氏を補助する職員から送られてきたと証言しているFAXについて、「安倍昭恵さんに対してお願いした事が職員に振られて、回答があったという認識なのか」とただしました。

これに対し、籠池氏は「おっしゃるとおりだ」と述べました。

また枝野氏が「寄付金について、昭恵氏から『黙っていて』と言われたと証言しているが、その場で言われたのか」と質問したのに対し、「講演会が終わって車で帰ったあと、電話で言われた。内閣総理大臣のご主人からとなると、いろいろ問題も多かろうなと推察した」と述べました。

また枝野氏が、国有地の売却価格が当初、非開示となっていたことに関連し、「財務省は『森友学園側が非公表にしてくれと言った』としているが、それでいいのか」と質問したのに対し、「非公表にすることについて、あまりよくわからなかった。どちらでもいいのではないかと、非公表でいいのではというぐらいだった」と述べました。

さらに、籠池氏と稲田防衛大臣との関係をめぐり、枝野氏が、稲田大臣の弁護士事務所と森友学園が顧問契約を結ぶときに対応したのは誰かを質問したのに対し、当時は弁護士だった稲田大臣と弁護士の夫、それに別の1人が一緒だったと証言しました。さらに、籠池氏は、小学校の建設をめぐっても、稲田大臣の夫の事務所で、近畿財務局や大阪航空局の職員との打ち合わせをしたこともあると証言しました。

共産党の宮本岳志氏は、国有地を購入するに至った経緯について、「財務省の国有財産審理室長と面会した直後に『国有地を買う』と申し出ている。値引きや、買えるという見通しを持っていたのではないか」とただしました。

これに対し、籠池氏は「定期借地の地代が年間2700万円だったが、大量のごみが出てきたため、かなり問題があり、少なくとも直感的には2700万円の半分ぐらいになると思った。ただ借地のままで、開校がずれると大変なので『購入したほうがよいのではないか』と考えた」と述べました。

そのうえで、宮本氏が「ごみが出てきてから、財務省が土地の売買に前向きに動いていると感じたというのは、どういう力が働いたと感じたか」と質問したのに対し、籠池氏は「そのときは『神風が吹いたかな』と思った。なんらかの見えない力が動いたのではないか」と述べました。

また籠池氏は、土壌改良の費用としてみずからが立て替えた1億3000万円余りについて、当時、国土交通副大臣を務めていた北川イッセイ氏に対して働きかけを行ったとしたうえで、「『早くお金を返してください』というような話をした。それですぐに返してもらった」と述べました。

さらに籠池氏は、自民党の柳本卓治氏への働きかけについて、「近畿財務局長に言葉がけをしてもらった。近畿財務局の対応が非常に敏しょう性がなかったので『早くものごとを進めてほしい』という話をした」と述べました。

日本維新の会の下地幹郎氏は「大阪府の私学審議会が、条件付きで『認可適当』とするにあたり、政治的な働きかけがあったと考えるのか」とただしました。

これに対し、籠池氏は「政治的背景はあったと思う。本来、大阪府の私学審議会は3月だが、2月に臨時の審議会が開かれた。近畿財務局のほうから大阪府に働きかけただろうし、大阪府からも近畿財務局に問い合わせをしたと思う。お国のほうの中でいろんなことが渦巻いて、大阪府の私学審議会のほうに条件付きでも『認可適当』という話になっていったと思う」と述べました。


首相 すでに説明しているとおり

安倍総理大臣は、総理大臣官邸で記者団が籠池氏の証人喚問をどのように受け止めたのかと質問したのに対し、「私がすでに説明しているとおりで、菅官房長官からも説明させていただいた」と述べました。

◆参院予算委 迫田・武内両氏の参考人招致で合意

(3月23日 19時14分  NHKニュース)

参議院予算委員会は23日夕方、理事会を開き、自民党は、国有地の売却交渉が行われていたときに財務省で理財局長を務めていた迫田国税庁長官と、近畿財務局の局長だった武内国際局長を参考人として招致することを提案しました。これに対して、野党側は「問題を早く決着させるためには、籠池理事長と同様に、証人喚問にしなければ筋が合わない」などと迫田氏らの証人喚問を求めましたが、自民党は応じられないという考えを示し、最終的に、24日の集中審議に迫田氏と武内氏の2人を参考人として招致することで与野党が合意しました。

また、日本維新の会は大阪府の松井知事を、参議院の会派「無所属クラブ」は安倍総理大臣夫人の昭恵氏を、それぞれ証人喚問するよう求めました。

一方、自民党は、来週27日午前に、安倍内閣の基本姿勢をテーマに、安倍総理大臣の出席を求めて集中審議を行ったうえで、午後、締めくくりの質疑と採決を行いたいと提案しました。

しかし、民進党は、集中審議には応じる一方、締めくくり質疑と採決については、24日の審議を踏まえて判断したいという考えを示し、引き続き協議することになりました。

◆籠池理事長の証人喚問 衆院予算委で始まる

(3月23日 14時52分   NHKニュース)

学校法人「森友学園」の籠池理事長の証人喚問が、衆議院予算委員会で始まりました。

◆“条件付き認可適当”問題ない

(03月23日 14時04分   NHK関西ニュース)

大阪・豊中市の国有地の売却問題をめぐって、国会で学校法人「森友学園」の籠池理事長の証人喚問が行われる中、大阪府議会では、府の私学審議会の梶田会長を参考人招致しました。

梶田会長は、審議会では、森友学園の小学校の計画にはさまざまな疑義が出たものの、条件付きで認可適当と答申したことには問題がなかったという認識を示しました。

大阪府議会では、23日午前10時から本会議が開かれ、森友学園が、大阪・豊中市で開校を計画していた小学校について、認可すべきかを議論していた府の私学審議会の梶田会長が、参考人として出席しました。
この中で、梶田会長は、「通常は学校を作る場合、申請者と大阪府教育庁が1年あまりやりとりを行う。事務方が基準に照らして大丈夫と判断した段階で、私学審議会にかけられるので、だいたい認可適当という答申になる。しかし、森友学園の小学校については、審議会で最初から、土地、資金、カリキュラム、教員の確保の問題で疑義が出た」と述べ、通常とは異なるケースだったという認識を示しました。

その上で、梶田会長は、おととし1月の臨時の審議会で、「条件付きで認可適当」と答申したことについて、「最終的に認可する段階では、全部の条件が整っていなければならない。しかし答申を出した時の審議会で、私は、『今後さまざまなチェックをかけて虚偽があればアウト。心配な点があれば指導して、それでもだめならまた別の判断をしないといけない』と発言した」と述べ、「条件付き」という判断に問題はなかったという認識を示しました。

また、梶田会長は、審議会が答申したあと、府の基準では、本来認められていない借地での校舎の建設が進められたことについて、「私立学校の設置について規制が緩和されたことから、『土地については交渉中だったとしても、最終的に、学園側が土地を買い取るという確約があればいいのかな』という認識が、私学審議会のメンバーのなかであった。最後に、大阪府の事務方が実地調査する段階で、自己所有の土地に建っていれば良いという認識だった」と述べました。

梶田会長は、今後の私学審議会の運営のあり方について、「密室で決めるのではなく、府民に議論の経緯を分かってもらうためにも、新年度から審議会を原則公開したい」と述べました。

一方、梶田会長は、大阪府の松井知事や橋下前知事などから、働きかけがあったかどうかをただされたのに対し、「一切ない。私だけでなく私学審議会のメンバー全員、なんの働きかけもアプローチも受けていない」と述べました。

◆籠池氏「首相夫人から百万円」、政府側は否定

(2017年03月23日 12時22分  読売新聞)

 学校法人「森友学園」(大阪市)に国有地が鑑定評価額を大幅に下回る価格で売却された問題で、参院予算委員会は23日午前、学園の理事長退任を表明した籠池かごいけ泰典氏の証人喚問を行った。

 籠池氏は改めて「安倍昭恵首相夫人から100万円の寄付を受けた」と主張した。政府側は即座に否定した。籠池氏は国有地払い下げで「政治的関与があったのだろう」と述べたが、値引きの根拠などについては「近畿財務局などに聞いてほしい」と述べ、他の関係者への調査を求めた。

 籠池氏は寄付について、2015年9月に学園の招きで昭恵氏が講演に来た際、「『安倍晋三(首相)からです』と言って寄付金として100万円くださった。鮮明に覚えています」と主張した。山本一太委員長(自民)が「首相官邸の説明と食い違う」として詳細な経緯説明を求め、籠池氏は「講演会の前、園長室で封筒をかばんから出された。秘書らが同席していたが人払いし、2人だった」と述べた。こうした主張に、質問に立った西田昌司氏(同)は、「2人だけだと事実かどうかは証明できない」と指摘した。

 籠池氏はまた、昭恵氏に対して「10万円の講演料を用意し、お菓子の袋に入れてお持ち帰りいただいた」とも述べた。首相側は講演料の受領を否定している。

 学園は15年5月に国有地の定期借地契約を近畿財務局と締結した。籠池氏は、契約内容をより有利なものにしようと同年10月に昭恵氏に直接、電話したことも明らかにした。そのうえで「後日、(昭恵氏をサポートする政府職員から)ファクスで『現状では希望に沿うことができない』との言葉をいただいた」と述べた。その後の昭恵氏とのやり取りで「口止めとも取れるメールが届いた」とも語った。

 学園は小学校建設を巡り、金額だけが異なる3種類の契約書を国土交通省や大阪府などに提出していた。籠池氏は「設計士の助言に従って3種類作成された。不行き届きについては自分の至らなさを認め、反省するべき点は反省し、謝りたい」と陳謝した。

 籠池氏の発言に関し、菅官房長官は23日午前の記者会見で、「首相は自分で寄付をしていない。昭恵夫人に確認したところ、領収書などの記録もなく、夫人個人としても寄付は行っていない」と述べた。口止めのメールも「承知している限り全くない」と述べた。

 証人喚問は午後には衆院予算委員会でも約2時間行われる。

◆籠池理事長 昭恵氏に相談したが首相にはしていない


(3月23日 12時30分   NHKニュース)

参議院予算委員会での証人喚問で、大阪の学校法人「森友学園」の籠池理事長は、小学校の開設をめぐって安倍総理大臣夫人の昭恵氏にはさまざまなことを相談してきたが、安倍総理大臣に対して相談したことはないという認識を示しました。

この中で、自民党の西田昌司氏は「『小学校の開設について、便宜を図っていただくよう昭恵夫人に頼んだ』と言っているが事実か。また、安倍総理大臣には頼んだのか」とただしました。

これに対し、籠池氏は「安倍総理大臣に直接お願いしたことは一切ないが、昭恵夫人を通じていろいろなことを相談したことはある。小学校について『このような副読本はどうだ』とお見せしたこともあるし、『こういうカリキュラムだ』と話したこともある。一つ一つ教育的なことをお願いした」と述べました。

また、籠池氏は、みずからが主張している昭恵氏から寄付金100万円を受け取った際の状況をめぐり、西田氏が、昭恵氏から事情を聞いたところ同行した政府職員と一緒にいて1人になっていないと話していると指摘したのに対し、「その話は違っている。私と夫人と秘書の方がいたが、秘書の方は直前に人払いをされたので2人だった」と述べました。

さらに、籠池氏は「小学校建設の資金調達にあたって、政治家の口利きがあったのか」と質問されたのに対し、「この土地が出てきたときに、『いいものが出てきたな』と思った。近畿財務局にお願いしに行ったが、一民間人が行くだけではどうしようもないため、ご紹介いただいて、行かせていただいた。しかし、土地の定期借地の金額も結果として高止まりになっている。皆さんが思っているお金を呈しての口利きはなかったというふうに思っている」と述べました。

さらに、籠池氏は「安倍晋三記念小学校」の名称を使って学校開設のための寄付金集めを行っていたことについて、「昭恵夫人を通じて再三やり取りし、その中で『安倍晋三記念小学校』としたいという認識をした。時期は覚えていないが、昭恵夫人から『それはご遠慮いただきたい』ということだったので、それ以降は使っていない」と述べました。

これに関連し、西田氏が「安倍総理大臣の秘書と電話をした際に、あなたは『安倍晋三小学校の冠は、ほんの一時、1日、2日しか使用していない』と述べたが、実際には長い間出ている」として、電話内容の記録の公表に同意を求めたのに対し、籠池氏は「そんなことはなく、ほんの一瞬だ」と述べたうえで、公表を拒否しました。

さらに、西田氏が、籠池氏の夫人と昭恵氏との間でやり取りしたメールの内容を公開することに許可を求めたのに対し、「メールは家内のものだが、私はいいと思っている」と述べました。

民進党の福山哲郎氏は「昭恵夫人の携帯に電話してお願いごとをして、FAXで、昭恵氏を補助する職員から『難しい』と返事を受けたと証言しているが、国有地の問題についてのお願いをしたということか」とただしました。

これに対し、籠池理事長は「そうだ。電話したのは私で、国有地のことについてお願いしたのは1回きりだったと記憶している」と述べました。そのうえで、籠池氏は、昭恵氏側から回答を受けたことを証明できる証拠はあるかを問われ、「いただいたFAXが残っている」と述べました。

また、昭恵氏が学校法人の施設で講演したことに関連して、福山氏が「昭恵氏に講演してもらった際に、講演料として10万円を渡したという話があるが」と質問したのに対し、籠池氏は「10万円の講演料も先に用意していたので、帰るときに渡し、お持ち帰りいただいた」と述べました。

籠池氏は、稲田防衛大臣との間で顧問弁護契約があったのかや、直接、法律相談をしたことがあるのかを問われ、「稲田先生の事務所と顧問契約は結んでおり、今回の土地の事柄についても、事務所に平成28年1月に相談に行った」と述べる一方、国有地をめぐって稲田大臣と直接やり取りをしたことはないと証言しました。

公明党の竹谷とし子氏は「籠池氏は、100万円の寄付金を受け取ったとしているが、お礼状は出していないのか。また、寄付金が入った封筒は今は残っていないのか」とただしました。
これに対し、籠池氏は「『匿名にしてほしい』ということで、お礼状は出していない。封筒は残っていない」と述べました。