2016年12月16日

◆日ロ首脳会談 日本側の経済協力で合意へ


〜3000億円規模〜

(12月16日 4時31分  NHKニュース)

安倍総理大臣は15日、ロシアのプーチン大統領を地元の山口県に招いて首脳会談を行い、北方四島での共同経済活動について、特別な制度のもとで実施する方向で検討するとともに、元島民の自由な往来ができるよう調整を進めることで一致しました。一方、経済協力プランをめぐっては民間を含め、日本側が総額で3000億円規模となる経済協力を進めることで合意する見通しとなりました。

安倍総理大臣とロシアのプーチン大統領との日ロ首脳会談は初日の15日、安倍総理大臣の地元・山口県長門市の温泉旅館で行われました。

首脳会談は全体でおよそ5時間にわたって行われ、関係閣僚も交えた少人数による会談で、安倍総理大臣は「北朝鮮情勢をはじめ、アジア太平洋地域の安全保障環境が一層厳しさを増す中で、日ロ両国が率直な意見交換を行うことは重要だ」と述べました。そして、両首脳は両国の安全保障会議の間の対話や防衛交流を歓迎し、今後も継続することで一致しました。

また、安倍総理大臣がシリア情勢について「人道状況のさらなる悪化を強く懸念する」と述べ、ロシア側の対応を求めたのに対し、プーチン大統領は「地域の国々や、アメリカとも話し合いながら、解決に向けて努力する用意がある」と応じました。

さらに、安倍総理大臣は北朝鮮情勢について「国連安保理決議は厳格かつ全面的な履行が必要であり、ロシアと連携していきたい」と述べたのに対し、プーチン大統領は「北朝鮮に圧力をかけるとともに、6か国協議の対話の場に引き出すことが必要だ」と述べました。

また、安倍総理大臣が日本のミサイル防衛システムについて、「もっぱら防衛的なものであり、周辺国、地域に脅威を与えるものではない」と説明したのに対し、プーチン大統領はアメリカを中心としたミサイル防衛システムに対して懸念を示しました。

続いて、両首脳は通訳だけを同席させた会談を、1時間半余りにわたって行い、焦点となっていた北方四島での共同経済活動について、特別な制度の下で実施する方向で検討するとともに、北方領土への元島民の自由な往来ができるよう調整を進める方向で一致しました。

安倍総理大臣は「これまでのソチ、ウラジオストク、リマでの議論を踏まえて、元島民の故郷への自由訪問、四島における日ロ両国の特別な制度の下での共同経済活動、そして平和条約の問題について率直かつ非常に突っ込んだ議論を行うことができた」と述べました。

両首脳は、このあと出席者を拡大して夕食を取りながら会談し、8項目の経済協力プランについて、それぞれ調整の進捗(しんちょく)状況を報告したほか、16日、企業側の代表も交えて議論し、具体的な成果を発表することを確認しました。

また、訪問の記念品として、安倍総理大臣が日本とロシアが国交を樹立した「日魯通好条約」交渉の際の友好のエピソードを描いた絵巻物の複製を贈ったのに対し、プーチン大統領からはモスクワ市内の風景を描いた油絵などが贈られました。

安倍総理大臣は16日午前に長門市を出発して東京に戻り、午後から日ロ双方の関係閣僚のほか、企業関係者らも交え、昼食を取りながら、2日目の首脳会談を行うことにしています。

この中では8項目の経済協力プランをめぐって、政府間や企業間で、これまでに合意できた内容を確認することにしています。これまでの調整で、政府間では厚生労働省とロシア保健省による医療・保健分野での協力など13件のほか、企業間では東シベリアにおける共同炭鉱開発や、北極圏のLNG=天然ガス開発への融資など、60件余りの合意文書が取り交わされる見通しです。

政府関係者によりますと、民間を含めた日本側の経済協力は、総額で3000億円規模に上るということです。

◆4島「特別な制度」下で経済活動…日露首脳会談

(2016年12月15日 23時10分  読売新聞)

 安倍首相は15日夜、ロシアのプーチン大統領と山口県長門市で会談した。

 両首脳は、北方領土での「共同経済活動」の実施に向け、事務レベルで協議を始めることで合意した。

 首脳会談は16日に東京でも行われる。首相は、戦後71年を経ても未解決の北方領土問題の打開と平和条約締結交渉の進展に向け、人的往来の拡大なども含め、具体的な成果を上げたい考えだ。

 首相は、通訳だけを同席させた会談を終えた後、記者団に、「元島民の皆さんの故郷への自由訪問、4島における日露両国の『特別な制度』の下での共同経済活動、そして平和条約の問題について、率直かつ非常に突っ込んだ議論を行うことができた」と語った。領土問題については明言を避けた。

2016年12月15日

◆日ロ首脳会談 予定よりずれ込み夕方以降に

(12月15日 16時17分   NHKニュース)

安倍総理大臣とロシアのプーチン大統領との日ロ首脳会談は、プーチン大統領の山口県到着が遅れていることから、当初の予定よりずれ込み、15日夕方以降に始まる見通しです。安倍総理大臣は会談で、北方領土問題を含む平和条約交渉の前進につなげるため、北方四島での共同経済活動などをめぐり意見を交わすことにしていて、首脳レベルでの突っ込んだ議論が行われる見通しです。

安倍総理大臣は、ロシアのプーチン大統領との日ロ首脳会談に臨むため、政府専用機で山口宇部空港に到着したあと、午後1時前、会談が行われる山口県長門市の温泉旅館に入り、会談に向けた準備を進めているほか、会談に先立って、父親の安倍晋太郎元外務大臣の墓参りをしました。

一方、プーチン大統領は、当初の予定より遅れ、まもなく大統領特別機で山口宇部空港に到着するものと見られ、到着後、会談場所に向かうことにしています。

これに伴って、首脳会談は、当初の予定の午後4時からずれ込み、夕方以降に始まる見通しです。安倍総理大臣は、ことし5月、ロシア南部の保養地ソチでの首脳会談で、戦後70年余り進展が見られなかった北方領土問題を含む平和条約交渉を前進させるため、北方四島の将来を両国でどのように描いていくかを優先して議論する「新しい発想のアプローチ」を提案し、プーチン大統領もこれを受け入れました。

首脳会談では、この提案に沿って北方四島での共同経済活動や人の自由な往来などの実現に向けた議論が行われる見通しです。ただ、ロシア側が、ロシアの国内法に基づいて共同経済活動を行うよう求めているのに対し、日本側は、北方領土をめぐる日本の法的な立場が侵されかねないとして慎重な姿勢を示し、折り合いがついていません。

このため、安倍総理大臣は、具体的な成果につなげるため、少人数の会談に続いて通訳だけを同席させた2人だけの会談も行う構えで、首脳レベルでの突っ込んだ議論が行われる見通しです。

◆日露、領土問題協議へ…首相、交渉に意気込み

(2016年12月15日 13時39分   読売新聞)

 安倍首相は15日午後、山口県長門市の温泉旅館で、来日するロシアのプーチン大統領と会談する。

 北方領土問題の解決や平和条約締結に道筋がつくかどうかが焦点だ。首相は戦後71年間未解決となっている領土問題を打開する足がかりとして、北方4島での「共同経済活動」や人的往来の拡大について合意を目指す。

 首相は15日午前、羽田空港で山口県に向かう政府専用機に乗る直前に、「私のふるさとである長門市にプーチン大統領をお招きした。山あいの川沿いにある温泉で、ゆっくりとした、静かな雰囲気の中で、夜のしじまの中、じっくりと交渉したい」と記者団に述べ、交渉への意気込みを示した。「元島民の皆さまの切実な思いをしっかりと胸に刻んで、日本を代表して交渉したい」とも述べた。

◆安倍首相が山口到着 日ロ首脳会談へ

(12月15日 12時23分  NHKニュース)

安倍総理大臣は、ロシアのプーチン大統領との日ロ首脳会談に臨むため、15日昼前、政府専用機で山口県に到着しました。安倍総理大臣は、北方領土をめぐる日本の法的な立場が侵されない形で北方四島での共同経済活動などを実現し、領土問題を含む平和条約交渉の進展につなげたい考えで、首脳レベルでの突っ込んだ議論が行われる見通しです。

安倍総理大臣は、ロシアのプーチン大統領との日ロ首脳会談に臨むため、15日午前11時半すぎ、政府専用機で山口宇部空港に到着し、まもなく会談が行われる山口県長門市の温泉旅館に入ることにしています。

これに先立って、安倍総理大臣は羽田空港で記者団に対し、「山あいの川沿いにある温泉で、静かな雰囲気の中で、夜のしじまの中で、じっくりと交渉したい。元島民の皆さまの切実な思いをしっかりと胸に刻んで、日本を代表して交渉したい」と述べました。

一方、政府関係者によりますと、プーチン大統領は、到着の時間が遅れ、夕方ごろになる見通しで、これに伴い、首脳会談の開始もずれ込む見通しです。

安倍総理大臣は、ことし5月、ロシア南部の保養地ソチでの首脳会談で、戦後70年あまり進展が見られなかった北方領土交渉を進展させるため、北方四島の将来を両国でどのように描いていくかを優先して議論する「新しい発想のアプローチ」を提案し、プーチン大統領もこれを受け入れました。

首脳会談では、この提案に沿って北方四島での共同経済活動や人の自由な往来などの実現に向けた議論が行われる見通しです。ただ、ロシア側は、ロシアの国内法に基づいて共同経済活動を行うよう求めているのに対し、日本側は、北方領土をめぐる日本の法的な立場が侵されかねないとして慎重な姿勢を示し、折り合いがついていません。

このため、安倍総理大臣は、具体的な成果につなげるため、少人数の会談に続いて通訳だけを同席させた2人だけの会談も行う構えで、首脳レベルでの突っ込んだ議論が行われる見通しです。


官房長官「じっくり率直な議論を」

菅官房長官は午前の記者会見で、「会談では、山口県の静かな環境の中で、平和条約締結問題や日ロ関係の将来について、首脳間の信頼関係のもと、じっくりと率直な議論が行われることを期待している」と述べました。

また、菅官房長官は、プーチン大統領の到着の時間が遅れる見通しとなっていることについて、「ロシア側からは、大統領専用機が予定より遅れて出発したとの連絡を受けている。到着予定時間等の詳細については確認中だ」と述べました。

さらに菅官房長官は、記者団が「プーチン大統領は首脳会談などに遅刻し、意図的にプレッシャーをかけているという見方もあるが」と質問したのに対し、「そういうことは全くないと思っている」と述べました。

◆きょう日ロ首脳会談 具体的な合意点見いだせるか

(12月15日 4時11分  NHKニュース)

安倍総理大臣は15日午後、日本を訪れるロシアのプーチン大統領と、地元の山口県で首脳会談に臨みます。会談では、北方四島での共同経済活動や人の自由な往来の実現に向けて意見が交わされる見通しで、安倍総理大臣は、北方領土問題を含む平和条約交渉の前進を目指し、首脳どうしの政治決断で具体的な合意点を見いだしたい考えです。

安倍総理大臣は15日午後、日本を訪れるロシアのプーチン大統領と、地元の山口県長門市の温泉旅館で首脳会談に臨みます。
安倍総理大臣とプーチン大統領の首脳会談は、第1次安倍内閣を含めると16回目で、ことしは4回目です。
また、プーチン大統領の日本訪問は、首相を務めていた2009年5月以来で、大統領としては11年ぶりになります。

会談は、日本側から岸田外務大臣や世耕ロシア経済分野協力担当大臣、ロシア側からラブロフ外相らが同席して少人数で行われるものに加え、通訳だけを交えた会談、それに夕食をとりながらの会談も予定されています。

一連の会談で安倍総理大臣は、新しい発想のアプローチに基づき、北方四島の帰属の問題を脇に置いて、まずは四島での共同経済活動や人の自由な往来の実現に向けて意見を交わすものと見られます。

ただ、これまでの協議で、ロシア側が、北方領土では自国の法律の下で共同経済活動を行うよう求めているのに対し、日本側は、日本の法的な立場が侵されかねないとして慎重な姿勢を示して、折り合いはついておらず、両政府は14日、東京で次官級の非公式協議を行うなど、首脳会談の直前まで調整を続ける見通しです。

安倍総理大臣は、共同経済活動などによって、四島に住むロシア人と元島民ら日本人との関係を構築することを通じて、70年余り進展が見られなかった領土交渉の前進につなげたいとしていて、首脳どうしの政治決断で具体的な合意点を見いだしたい考えです。

一方、両首脳は16日、東京に移動して改めて会談する予定で、先に安倍総理大臣が提案した8項目の経済協力プランをめぐって、政府間や企業間でこれまでに合意できた内容を確認することにしています。


ロシア側の立場は

ロシア側は、北方領土問題を含む平和条約交渉をめぐって、北方領土は第2次世界大戦の結果、ロシア領になったという原則的な立場を崩しておらず、交渉を前進させるためにも、まずは経済分野を中心に協力関係を深めるよう求めてくると見られます。

プーチン大統領は訪日を控えた今月、日本の一部メディアとのインタビューで「ロシアには領土問題はない。ロシアとの間に領土問題があると考えているのは日本だ」と述べるなど、ロシア側は、北方領土問題を含む平和条約交渉をめぐって、北方領土は第2次世界大戦の結果、ロシア領になったという原則的な立場を崩していません。

一方でロシアは、原油価格の低迷などで厳しい経済状況が続く中、日本との経済協力には前向きで、プーチン大統領は、極東地域の産業振興やエネルギー協力など日本側が提案した8項目の協力プランの具体化を重視しています。
今回の会談では、平和条約交渉を前進させるためにも信頼関係の構築が重要だとして、まずは経済分野を中心に協力関係を深めるよう求めてくると見られます。

また、会談で意見が交わされる見通しの、北方領土での共同経済活動については、互いに受け入れ可能な方法や条件について実務者レベルで検討が進められているということです。
ただロシア側は、ロシアの法律に基づいて活動は行われるべきだという立場を崩しておらず、どのように折り合いをつけるか注目されます。


首相の地元などは警備強化

会談が行われる山口県や東京では、会場や空港、重要施設の周辺で、警察が24時間態勢で検問を行うなど警備を強化しています。

日ロ首脳会談は15日に山口県長門市で行われ、16日は東京でも行われることになっています。

山口県や東京では、会場や空港、重要施設の周辺で警察が24時間態勢で検問を行うなど警備を強化していて、このうち山口宇部空港では、警察官が空港の3か所の入り口で通行する車のドライバーに行き先などを質問していました。

警察は15日と16日、空港のターミナルビル屋上にある送迎デッキを閉鎖するなどして警戒を強めることにしています。

また、16日に会談が行われる東京でも、警視庁が羽田空港やロシア大使館などの警備を強化するとともに、首都高速道路や会場周辺の道路を一時的に規制することにしています。

警察は最大で1万1000人を超える態勢で会場やその周辺などの警備にあたるとともに、大勢の人が集まり比較的警備が緩やかな施設、いわゆる「ソフトターゲット」の警備にも力を入れることにしています。


アメリカは理解示す

安倍総理大臣が、15日から日本を訪れるロシアのプーチン大統領と首脳会談を行うことについて、アメリカ・ホワイトハウスのアーネスト報道官は14日の記者会見で、「われわれはロシアを孤立させるため国際社会と取り組んでいる一方、日本のような同盟国が世界の国々とよい関係を持つことでアメリカが利益を得られるということもわかっている。それが安倍総理大臣がプーチン大統領と会談する際に追求することだろう」と述べ、理解を示しました。

そのうえで、今回の会談によってロシアに対するG7=主要7か国の足並みが乱れないか、記者団から質問されたのに対し、「日本やほかのG7のメンバーは、ロシアがウクライナの領土と主権を尊重する必要があるという点において、しっかりと結束している」と強調しました。

◆日露首脳が会談へ…「共同経済活動」合意目指す

(2016年12月14日 21時38分   読売新聞)

 安倍首相は15、16の両日、地元・山口県長門市と東京でロシアのプーチン大統領との会談に臨む。

 両氏は、第1次内閣時代を含めて15回の会談を重ねており、首相は個人的な信頼関係をテコに、懸案となっている北方領土返還の道筋や北方4島での「共同経済活動」について合意を目指す。

 日本側は、北方領土問題や平和条約締結に関する合意事項を成果文書として発表したい意向だが、ロシア側は新たな共同声明を出す必要はないとの立場だ。共同経済活動を巡っては、双方がそれぞれの主権を害さない枠組みを求め、なお隔たりがある。14日には秋葉剛男外務審議官とモルグロフ露外務次官が東京都内で会談し、首脳会談に向けた詰めの調整を行った。

2016年12月14日

◆給付額改定ルール見直し、年金改革関連法が成立

(2016年12月14日 15時11分   読売新聞)

 公的年金の給付額の改定ルールを見直す年金改革関連法は14日の参院本会議で、与党などの賛成多数で可決され、成立した。

◆年金額の抑制強化へ、改革法成立

〜現役賃金下がれば減額〜

<2016/12/14 15:35   共同通信>

 年金制度改革法が14日午後、参院本会議で自民、公明両党や日本維新の会などによる賛成多数で可決、成立した。将来の年金水準を確保することを狙い、支給額の抑制を強化。毎年度の改定ルールを見直し、現役世代の賃金が下がれば高齢者への支給を減額する。中小企業に勤めるパートなどの短時間労働者は、労使が合意すれば厚生年金に加入できるようになる。

 現行制度では、支給額改定に際して高齢者の暮らしに大きな影響を与える物価の変動を重視している。2021年度以降は保険料の支払いで制度を支える現役世代の賃金を重視し、賃金が下がった場合は年金も必ず減額する。

◆カジノ法案攻防続く、野党は不信任案…会期末

(2016年12月14日 12時26分   読売新聞)

 臨時国会は14日、会期末を迎えた。

 公的年金の給付額の改定ルールを見直す年金改革関連法案は同日の参院本会議で可決、成立する見通しだ。自民党はカジノやホテル、商業施設などの統合型リゾート(IR)を推進するための法案(カジノ解禁法案)も14日中に成立させる方針だが、野党は14日午前に伊達参院議長の不信任決議案を提出し、抵抗している。内閣不信任決議案や閣僚への不信任案の提出も検討している。与党は14日中の成立が難しいと判断した場合、会期を再延長する方向だ。

 民進党は14日午前の執行役員会で伊達議長のほか、内閣不信任決議案や菅官房長官らカジノ解禁法案に関係する閣僚の不信任決議案を提出する方針を決めた。蓮舫代表は参院議員総会で、「衆参一緒に戦って、カジノ解禁法案の廃案への道筋を付けたい」と述べた。