2018年01月01日

◆「核のボタンが私の机の上に」北朝鮮 キム委員長

1月1日 10時08分   NHKニュース

北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長は、ことしの国政運営の方針を示す演説で、「核のボタンが机の上にいつも置かれている」と述べるとともに、核弾頭と弾道ミサイルを量産し、実戦配備に拍車をかけるように指示し、アメリカ・トランプ政権を威嚇しました。

一方、韓国に対しては、ピョンチャンオリンピックの参加に前向きな立場を示しました。

北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは1日、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長がことしの国政運営の方針を示す新年の演説をおよそ30分間にわたって放送しました。

この中でキム委員長は、去年、強行した6回目の核実験とICBM=大陸間弾道ミサイル級の「火星15型」の発射について「国家核武力完成の歴史的な偉業を成し遂げた。アメリカはわが国を相手に決して戦争を起こせない」と強調し、核・ミサイル開発の進展ぶりを誇示しました。

そして、「アメリカ本土が核攻撃の射程圏内にあり、核のボタンが私の事務室の机の上にいつも置かれている」と述べるとともに、核弾頭と弾道ミサイルを量産し、実戦配備に拍車をかけるように指示して、トランプ政権を威嚇しました。

一方、韓国との関係では、来月のピョンチャンオリンピックに言及し、「大会が成功裏に開催されることを心から望む。われわれは代表団の派遣を含めて必要な措置をとる用意があり、このために、双方の当局がすぐに会うこともできる」と述べて、初めて参加に前向きな立場を示しました。

そのうえでことしは、北朝鮮で建国70年、韓国でオリンピック開催を迎える「意義深い年だ」として、南北関係を改善すべきだと強調し、アメリカとの合同軍事演習をやめるよう重ねて要求しました。

2017年12月24日

◆国連制裁を「全面的に排撃」 北朝鮮外務省が声明

12月24日 13時02分   NHKニュース

国連の安全保障理事会で採択された北朝鮮に対する新たな制裁決議について、北朝鮮外務省は24日、報道官の声明を発表し、「朝鮮半島と地域の平和と安定を破壊する戦争行為と見なし、全面的に排撃する」と強く反発しました。

国連の安全保障理事会は、今月22日、北朝鮮への石油精製品の輸出の上限を、現在の年間450万バレルから、年間50万バレル以下へと90%近く削減することを柱とする、新たな制裁決議を採択しました。

これについて、北朝鮮外務省は24日、国営メディアを通じ、報道官の声明を発表して初めて反応し、「わが国の自主権に対する乱暴な侵害で、朝鮮半島と地域の平和と安定を破壊する戦争行為と見なし、全面的に排撃する」と強く反発しました。

そして「アメリカの敵視政策と核の脅威に決着をつけるために開発、完成させた核兵器はいかなる国際法にも抵触しない自衛的な抑止力だ」と主張して、核・ミサイル開発を正当化し、トランプ政権に対北朝鮮政策の転換を要求しました。

さらに、「『制裁決議』で招かれるすべての結果は、採択に手をあげた国々が責任を負うべきだ」と威嚇して決議に賛成した中国やロシアを含む各国を非難したうえで、「アメリカと力の均衡を成し、核の威嚇を終わらせるための自衛的核抑止力を、さらに強化する」として核・ミサイル開発を一層推し進める姿勢を強調しました。

◆朝鮮 キム委員長が演説

「いかなる制裁も退けられる」

12月24日 11時55分北朝鮮情勢   NHKニュース

北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長は、党の末端組織の幹部を集めた大会で再び演説し、「政策を貫徹してこそ、敵のいかなる制裁も退けられる」と述べ、核・ミサイル開発をめぐる国際的な制裁強化に屈しないという姿勢を強調しました。

北朝鮮のピョンヤンでは、23日までの3日間、朝鮮労働党の末端組織の幹部を集めた「細胞委員長大会」が開催され、国営テレビは24日、大会最終日の映像を放送しました。

大会では、キム・ジョンウン委員長が初日に続いて再び演説し、「アメリカと敵対勢力らは、わが国に対する制裁・圧殺の策動に躍起になっている」などと述べて、国際的な制裁が強まっていることに繰り返し言及しました。

そのうえで「党の政策を貫徹してこそ、敵のいかなる挑発と制裁も退けられる。われわれがこれまで行ったことは始まりにすぎず、大胆かつスケールの大きな作戦をさらに展開していく」と述べて、制裁に屈しないという姿勢を強調しました。

北朝鮮に対しては今月22日、国連安全保障理事会の新たな制裁決議が採択されたばかりです。北朝鮮はこれまでのところ、公式の反応を示していませんがキム委員長は演説で、強まる一方の制裁を念頭に「われわれの前に多くの難関が横たわっている」などと述べていて、制裁強化に対する指導部の危機感をうかがわせています。

2017年12月15日

◆北朝鮮の木造船漂着「手っ取り早い収入など背景」

脱北女性

12月15日 5時26分 NHKニュース   

北朝鮮から来たと見られる木造船が日本海沿岸に相次いで漂着していることについて、水産業に詳しい脱北者は、手っ取り早く現金収入が得られるとして漁業に携わる人が急増するとともに、中国漁船の乱獲によって漁獲量が減ったため、より沖合に出て漁を行うようになったことが背景にあるという見方を示しました。


これは、北朝鮮東部のカンウォン(江原)道を中心に水産物の買い付けを行っていたことがあり3年前に韓国に亡命した脱北者の40代の女性が、NHKのインタビューに応じて述べたものです。

女性は、北朝鮮から来たと見られる木造船が日本海沿岸に相次いで漂着している背景について「1か月間漁に出れば1年間暮らせるほど稼ぐことができ、海産物を中国に売れば外貨も手に入る」と述べ、手っ取り早く現金収入が得られるとして住民どうしで金を出し合って中国製のエンジンがついた木造船を準備したり、軍や国営企業が所有する漁船に乗り組んだりと、漁業に携わる人が急増していることを挙げました。

また、北朝鮮指導部が沿岸の漁業権を中国に売り渡した結果、中国漁船による乱獲が進んで漁獲量が減ったため、十分な装備がないままより沖合に出て漁を行うようになったことが事故を招いているという見方を示しました。

さらに北海道の松前町沖で見つかった木造船にハングルで「朝鮮人民軍第854軍部隊」と書かれたプレートが掲げられていたことについて、脱北者の女性は「軍が一般住民に貸し出した漁船で、乗組員は軍人ではないだろう」と指摘しました。

2017年12月10日

◆北朝鮮木造船 日本製船外機や炊飯器など見つかる

12月10日 4時34分  NHKニュース

北海道松前町沖で見つかった北朝鮮の木造船の乗組員3人が、無人島の小屋から発電機のエンジンを盗んだとして逮捕された事件で、警察の捜索で船内からはエンジンのほかにも日本製の船外機などが見つかったことがわかり、地元の漁協は近く警察に被害届を出す方針です。

先月28日、北海道松前町沖の無人島 松前小島に停泊しているのが見つかった北朝鮮の木造船をめぐっては、船長のカン・ミョンハク容疑者(45)と、59歳と32歳の乗組員の合わせて3人が、島の小屋に設置されていた発電機のエンジンを盗んだとして9日に窃盗の疑いで逮捕されました。

警察の捜索で、木造船からはエンジンのほか、島の小屋から持ち出されたと見られる日本製の炊飯器や船外機、それに、小型の発電機なども見つかったことがわかりました。捜査関係者によりますと、船内で見つかった物品の中には地元の漁協の所有物と特徴が一致するものもあったということです。

地元の漁協は、小屋や漁船から50点以上がなくなったり、壊されたりしていたとして被害状況を詳しく調べており、近く警察に被害届を出す方針です。

2017年12月09日

◆北朝鮮木造船 乗組員「人民軍から漁獲量のノルマ」

12月8日 13時01分   NHKニュース

先月、北海道の沖で見つかった北朝鮮から来た木造船の乗組員が「朝鮮人民軍が作った水産団体に所属し、漁獲量のノルマを課せられ漁をしていた」と海上保安本部などに対し話していることが、関係者への取材で新たにわかりました。

北海道南部の松前町の沖にある「松前小島」では、先月28日、北朝鮮から来た木造船が停泊しているのが見つかっています。

木造船には「朝鮮人民軍第854軍部隊」とハングルと数字で書かれたプレートが掲げられていて、海上保安本部などが調べていますが、部隊の情報をはじめ詳細については確認できていません。

こうした中、乗組員の一部が「朝鮮人民軍が作った水産団体に所属し、漁獲量のノルマを課せられ漁をしている」と海上保安本部などの調べに対し話していることが、関係者への取材で新たにわかりました。

また警察などの調べで、10人いる乗組員の一部が島に上陸した際、小屋からテレビなどの家電製品や発電機が持ち出されていたことが明らかになっています。

警察や海上保安本部では、引き続き乗組員から話を聞いて、軍との関わりや上陸したいきさつなどについて詳しく調べることにしています。

2017年12月08日

◆北朝鮮木造船 乗組員「人民軍から漁獲量のノルマ」

12月8日 13時01分   NHKニュース

先月、北海道の沖で見つかった北朝鮮から来た木造船の乗組員が「朝鮮人民軍が作った水産団体に所属し、漁獲量のノルマを課せられ漁をしていた」と海上保安本部などに対し話していることが、関係者への取材で新たにわかりました。

北海道南部の松前町の沖にある「松前小島」では、先月28日、北朝鮮から来た木造船が停泊しているのが見つかっています。

木造船には「朝鮮人民軍第854軍部隊」とハングルと数字で書かれたプレートが掲げられていて、海上保安本部などが調べていますが、部隊の情報をはじめ詳細については確認できていません。

こうした中、乗組員の一部が「朝鮮人民軍が作った水産団体に所属し、漁獲量のノルマを課せられ漁をしている」と海上保安本部などの調べに対し話していることが、関係者への取材で新たにわかりました。

また警察などの調べで、10人いる乗組員の一部が島に上陸した際、小屋からテレビなどの家電製品や発電機が持ち出されていたことが明らかになっています。

警察や海上保安本部では、引き続き乗組員から話を聞いて、軍との関わりや上陸したいきさつなどについて詳しく調べることにしています。

◆北朝鮮木造船の乗組員「かつて朝鮮人民軍に所属」

12月8日 5時11分漂着船相次ぐ NHKニュース

北海道松前町の沖で見つかった北朝鮮から来た木造船の乗組員の半数ほどが、海上保安本部などの事情聴取に対し「かつて朝鮮人民軍に所属していた」と話していることが関係者への取材でわかりました。木造船は漁船の可能性が高いと見られていて、海上保安本部などは引き続き軍との関わりについても調べています。

北海道松前町沖の「松前小島」では、先月28日、北朝鮮から来た木造船が停泊し、10人いる乗組員の一部が上陸しましたが、警察などの調べで、島の小屋からテレビや小型バイクなどが持ち出されていたことが明らかになっています。

この10人の乗組員のうち半数ほどが、海上保安本部などのこれまでの事情聴取に対し、「かつて朝鮮人民軍に所属していた」と話していることが関係者への取材でわかりました。木造船には「朝鮮人民軍第854軍部隊」と書かれたプレートが掲げられていますが、武器などは積まれておらず、北朝鮮では軍が外貨獲得のために水産業に関わることがあることから、漁船の可能性が高いと見られています。

警察や海上保安本部は、乗組員が過去、どのような部隊に所属していたのかも含め、引き続き軍との関わりについても調べています。


専門家「スパイ活動の可能性低い」

韓国を拠点に北朝鮮の軍について研究するアジア経済研究所の中川雅彦調査員は「部隊を示すプレートは、北朝鮮の船に対して軍の任務で漁をしていることを示すのが目的。わざわざ部隊名を示していることから、スパイ活動などをしている可能性は限りなく低い」と話しています。

2017年12月05日

◆“北朝鮮の木造船” 9人は船にとどまる 窃盗疑い


12月5日 5時12分漂着船相次ぐ   NHKニュース

先月28日に北海道松前町沖で見つかった北朝鮮から来たと見られる木造船は現在、函館港の沖合に停泊し、10人の乗組員のうち体調を崩した1人を除く9人は現在も船内にとどまっています。乗組員が上陸した無人島の建物からは家電製品などが無くなっていることから、警察は窃盗の疑いで捜査するとともに、海上保安本部は引き続き、日本の領海に入ったいきさつを調べています。

北朝鮮から来たと見られる木造船は先月28日、北海道松前町で「松前小島」の港に停泊しているのが見つかり、10人の乗組員の一部は、一時島に上陸していたことが確認されています。

警察によりますと、島にある小屋は玄関のドアが壊され、内部が荒らされた状態で、中にあった家電製品などが無くなっているということで、警察は木造船の乗組員が持ち出した可能性があるとみて窃盗の疑いで捜査しています。

また、第1管区海上保安本部も連日、木造船に立ち入り検査を行っていますが、船の内部は衛生状態が悪く数人が数日前から腹痛を訴え、このうち1人は4日夜、函館市内の病院に搬送されたということです。

海上保安部の職員は、乗組員に巡視船に移れば休養をとれることを伝えていますが、搬送された1人を除く9人は現在も木造船の中にとどまっているということです。

海上保安本部は、乗組員の健康状態についても慎重に観察を続けながら、引き続き、日本の領海に入ったいきさつや、積み荷の中身などを調べることにしています。

2017年12月04日

◆山形 鶴岡の海岸近くに遺体 北朝鮮バッジも

12月4日 15時04分漂着船相次ぐ NHKニュース

4日朝、山形県鶴岡市の海岸の近くで、漂着したと見られる3人の男性の遺体が見つかりました。このうち1人は北朝鮮のキム・イルソン(金日成)主席のバッジをつけていたということで、海上保安部などは、2日、近くに流れ着いた無人の木造船の乗組員の可能性もあると見て、死因や身元などを詳しく調べています。

警察や酒田海上保安部によりますと、4日午前7時20分ごろ、山形県鶴岡市温海にある米子漁港の近くの海で、「男性が浮いている」と、通りがかりの漁船から海上保安部に通報がありました。

警察や海上保安部が調べたところ、男性はすでに死亡していて、衣服の襟元には、北朝鮮のキム・イルソン主席のバッジがついていたということです。

また、周辺を捜索した結果、付近の海上や海岸で新たに2人の男性の遺体が見つかりました。3人はいずれも救命胴衣を着ていて、漂着したと見られ、遺体の損傷は激しく、一部は白骨化しているということです。

付近の海岸では2日、ハングルと見られる文字が書かれた、全長10メートルほどの無人の木造船が流れ着いているのが見つかっていて、海上保安部などは、この船の乗組員の可能性もあると見て、死因や身元などを詳しく調べています。