2017年08月13日

◆陸上世界選手権 男子400mリレー 日本銅メダル

(8月13日 16時46分  NHKニュース)

ロンドンで開かれている陸上の世界選手権で、日本が男子400メートルリレーで銅メダルを獲得しました。日本が世界選手権のこの種目でメダルを獲得するのは初めてです。

男子400メートルリレーは12日に決勝が行われ、日本は、多田修平選手、飯塚翔太選手、桐生祥秀選手が予選と同じ、そしてアンカーを藤光謙司選手に入れ替えるメンバーで臨みました。

日本は持ち味のバトンパスで上位争いを繰り広げ、4番手で最後の直線に入りました。そして、前を走っていたジャマイカのアンカー、ウサイン・ボルト選手が足を痛めるアクシデントが起き、3位でフィニッシュし、銅メダルを獲得しました。

タイムは今シーズンのベストを更新する38秒04でした。イギリスが37秒47で優勝し、金メダルを獲得。アメリカが37秒52で銀メダルを獲得しました。

この種目で日本は、オリンピックでは2008年の北京大会で銅メダル、去年のリオデジャネイロ大会で銀メダルを獲得していますが、世界選手権でのメダル獲得は初めてです。


アンカー務めた ベテラン藤光

男子400メートルリレー決勝でアンカーを務めた藤光謙司選手は、経験豊富な31歳で、世界選手権は今回が4回目の出場でした。いずれの大会でも、男子400メートルリレーのメンバーを務めています。

個人種目では100メートルから400メートルまでをこなし、最も得意とする200メートルでは2015年に当時日本歴代2位となる20秒13をマークし、その年の世界選手権では準決勝に進んでいます。

今回の世界選手権の代表選考を兼ねたことし6月の日本選手権では、男子200メートルでサニブラウンアブデル・ハキーム選手に次いで2位に入りましたが、世界選手権の参加標準記録に0秒03届かず、リレーのメンバーとして選ばれました。

予選は控えに回りましたが、決勝では、コンディションの面で本来の力を発揮できていなかったケンブリッジ飛鳥選手に代わってアンカーを任され、ベテランの経験を生かしたバトンの受け渡しと走りで、銅メダル獲得に貢献しました。

藤光選手はレース後、日本が男子400メートルリレーで銀メダルを獲得した去年のリオデジャネイロオリンピックに触れ「メンバーとして走れなかったという思いもあるので、機会を与えてくれてうれしかった。去年は引退も一瞬考えたが、支えて下さった方のおかげでここにいる」と喜びを表していました。


第1走者・多田「予選よりいい走りできた」

日本の第1走者を務めた多田修平選手は「スタートが自分の中では結構決まり、予選よりいい走りができた。プレッシャーがあったが声援のおかげだ。感謝したい」と笑顔で話していました。


第2走者・飯塚「日本の力を世界にアピール」

第2走者の飯塚翔太選手は「色んな思いがあるが、メダルが取れてうれしい。ありがとうという気持ちでいっぱいだ。日本の走る力をもう一度世界にアピールできたと思う」と話していました。


第3走者・桐生「陸上界を盛り上げていきたい」

第3走者の桐生祥秀選手は「応援してくれた人たちにメダルを持ち帰ることができてうれしい。これから日本のリレーはもっともっと注目される。これぞ日本の走りという形で、これからも陸上界を盛り上げていきたい」と話していました。


男子400mリレー 過去の成績は

日本が陸上の世界選手権の男子400メートルリレーでメダルを獲得するのは、今回が初めてです。

陸上の世界選手権は今回が16回目の開催で、日本は1995年にスウェーデンのイエーテボリ大会で5位に入って初めて入賞しました。

これまでの最高成績は、2001年のカナダのエドモントン大会と2009年のドイツのベルリン大会の4位で、メダルの獲得はありませんでした。

一方、オリンピックでは、2008年の北京大会で初めてのメダルとなる銅メダルを獲得し、去年のリオデジャネイロ大会では銀メダルを獲得しました。


北京五輪 銅メダルの高平「誰が出ても大丈夫」

この種目の北京オリンピックの銅メダリスト、高平慎士選手は「全員が1つになれた結果だ。誰が出ても大丈夫だということをレースで証明してくれた。遜色がない選手がそろってきている」と評価しました。

今回の決勝は100メートルのタイムが最も速いサニブラウンアブデル・ハキーム選手や、アンカーを務めてきたケンブリッジ飛鳥選手のコンディションが整わず起用できない中でのレースとなりました。

それでも初出場の多田修平選手やアンカーの代役を務めた藤光謙司選手が役割を果たし、予選を上回るタイムを出し銅メダルの獲得につなげました。

これについて高平選手は「多田選手はリードを奪うようなすごくいい走りをしてくれたし藤光選手も経験値で動じないすばらしい姿を見せてくれた」と評価しました。そのうえで「日本はアメリカやジャマイカには個人の記録では劣るが、磨いてきたバトンパスやチームのために走るという気持ちなどまねできないようなことをやれている。3年後の東京オリンピックでいちばんいい色のメダルをとるためにさらに持ち味を磨き、個人個人が自覚を持ってさらにパフォーマンスをあげることが大事だ」と話しました。

また、足を痛めて最後のレースを途中棄権したジャマイカのウサイン・ボルト選手については「最後まで衝撃を与える選手だと思った。悲しい結末を迎えてしまったという感じでその結果、日本が銅メダルを取れたわけで、うれしさと悲しさが入り交じったような複雑な気持ちです」と話していました。
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。