2008年12月03日

◆売却見送り 阿倍野再開

      〜大阪市〜      <アサヒコム>
 
大阪市阿倍野区の阿倍野再開発事業で、マンション建設用地の開発に名乗りを上げた唯一の民間企業が路線価の半値以下の土地購入価格を示したことから、大阪市は1日、この企業の選定を見送った。来春に再度公募する。

不況と建築資材高騰のしわ寄せで企業側が土地代を下げたといい、土地売却で収入を得るつもりだった市としては、あてがはずれた形になった。
 
市によると、このマンション用地3700平方メートルの路線価は11億円だが、企業が示した価格は4億5千万円。

不況で分譲価格をできるだけ抑える必要がある一方で建設資材が高騰し、利益や経費を差し引いて算出した土地の購入価格が安くなったという。
 
阿倍野再開発事業は、市が76年に着手。事業地28ヘクタールにマンション17棟を計画し、うち16棟を完成させたが、販売は難航した。そこで、市は04年、残り1棟「D4―1棟」で、企業に設計から販売まで任せる代わりに土地を買い取ってもらう「特定建築者制度」を導入した。
 
市は当初14階建てで計画したが、04年には民間応募により30階建てとする計画に変更。だが、近隣住民が「階数が高くなると、日が当たらなくなる」などと反対した。

最終的に今夏、27階建て166戸の計画に変更し、事業者を募集していた。公募のやり直しにより、同棟の完成は10年度の見込みから1年遅れる見通し。

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